久々に「グリーンカード」
あらすじは、園芸家の女性ブロンティが、素晴らしい温室付のアパートに住むために偽装結婚するところから始まる。
そのアパートは、既婚者じゃないとダメ、ということだったので。
相手はフランス人、世界中を放浪しているアーティストのジョージ。アメリカに滞在したくて結婚してグリーンカードをもらいたい。という、利害が一致した二人が偽装結婚。
ラブコメとしてのストーリーは、ドタバタあり、笑いあり、ちょっと切ないシーンありで、軽く楽しめるストーリーだけど、随所にある、90年代のエッセンスが、好きなのだ。
ニューヨークに住むブロンティの環境意識がちらほら見えて、クスリと笑える。グリーンゲリラというボランティア活動をしている同僚たちがベジタリアンだったりとか、デカフェとシリアル好きなところとか。90年代のナチュラル志向がよく伝わってくる。
そこへフランス人のジョージがこってりしたフランス料理を作ったり、本物のコーヒー(ジョージ談)をいれたり。アメリカの健康志向、ヨーロッパの不健康な物でも美味しけりゃいいじゃん志向。
ブロンティの親友の両親(超コンサバな上流階級の人たち)のパーティでは、芸術の話や環境の話で盛り上がる、というシーンもクスッと笑える。絵に描いたような芸術の話と環境話。90年代っぽ~い。
そういう細かなところにクスッと笑える演出があって、なかなか楽しい映画だと思います。
最後は、ハッピーエンドというにはちょっとほろ苦い部分もあるけれど、でも、いい結末。
ホッと一息つきたいとき、棚から引っ張り出して見る映画です。
。