この葡萄パン、スイート
いつ頃から好きだったのか記憶にないけれど、子供のころから好きだったなあ。
子供の頃の葡萄パンは、昨日紹介したような、葡萄がびっしり入ったものではなかったと思う。
コッペパン型で、干し葡萄が全体的に疎らに入っていたような記憶がある。食パン型はあんまり見かけなかった。
葡萄パンは、干し葡萄が入っているのだから、甘くてしっとりしている。
私の子供時代は今ほどスイーツ類が充実していなかったから、葡萄パンは今よりももっとお菓子っぽい食べ物だった。スイーツ、デザートの範疇に十分入ったのだ。
私に取って葡萄パンはお菓子と同じ。これを嫌いな人がいるなんて信じられない、と思うくらい美味しいものだった。
さて、子供のころ、とても仲の良かった友達がいた。
ある日、その子と一緒に葡萄パンを食べたときのこと。
「こん葡萄パン、スイート」
「ええっ!!!!!」
「すいーき、すかん」
「えええええっ!!!」
・・・・
・・・・・・・
ぷーっ!! このニュアンスがわかるあなたは、宮崎県人!?
友達の言った言葉の意味は、
「この葡萄パン、酸っぱいんです」
「酸っぱいから、好きじゃない」
でした!!
「酸っぱい」を、「すいー」と言うのは、西の方では普通、、、かな?
そして、宮崎県では、語尾に「と」をつけることが多々あります。
「すいーと」と言った場合は、「酸っぱいのよ」というような意味です。
この「すいーと」には私の夫(北海道人)も混乱したようで、「こんみかん、すいーと」と言うと、「それは甘いのか酸っぱいのかどっちだ?」と聞いてきました。
「すいーとに決まっちょるじゃん!」と言うと、さらに「???」という反応。
スイートとすいーとは、正反対。覚えちょってね。
。
でも「と」は付けないのでsweetと間違う事はなかったです。
使い方は「すいーけぇ、すかん」で、似ていますね。
(「けぇ」が「だから」と言う意味です)
やはり西の方は「すいー」って言いますよね!
「すいーけぇ、すかん」って、カワイイですね!
宮崎でも「け」を使うときがあるんですが、それは疑問形のとき。
「すいーけ?」(すっぱいですか?)
方言って、いろいろ面白いですね!