どの医者がいい?
義母が入院した病院で、私の指先のひび割れを診てもらうことにしたのだが、先生は指先をちらりと見ただけで「薬出しますよ」と言うだけだった。
むむ、この先生、診もしないで!と思ったのだが、処方された薬はちゃんと私の望む成分も入っていたし、つけたらどんどん良くなっていった。
「診もしないで!」と思っていたのが、「一目見ただけで診断がつくなんて名医じゃん!」となった。まあ、症状を見て、こういう症状ならこういう薬、という経験則があるんだろうな。
しかし、それでも、「見るだけじゃなくて、もう少し詳しく見るふりでもしてくれたらよかったのに」と夫に愚痴ったら、「だけどなあ、患部を見せたら『うーーーーーん…』と言われるのもなあ」と言う。
夫の場合、太ももにできた赤い斑点を診てもらったとき、先生は「うーん…。なんでしょうねえ…」と絶句したのだそうだ。結局、金属アレルギーだったのだが、初めて見たらしく、ものすごく迷っていたらしい。
それに、検査のために皮膚を少し切って生研に出すとき、先生はメスを入れながら「あっ!!」と声を漏らしたのだそうだ。
パッと見るだけの先生。
「うーーーーーん」と迷う先生。
「あっ!」ともらす先生。
さあ、どれがいい??
究極の選択、かな。
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