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どっちかな? 同床異夢、呉越同舟

小池百合子都知事とバッハIOC会長の階段で、バッハ会長が「知事と私たちはすでに同じボートに乗っている。今後とも緊密な協力で大会を大成功させたい」と発言。

これをどうとらえるか、各テレビ局、各番組でいろんな意見が出ていた。

TBSの「ひるおび」ではMCの恵俊彰さんが「同床異夢ということもありますしねえ」と言っていた。

むむ、私は「呉越同舟」ではないのか? と思っていたのだが…。

どうしょういむ
【同床異夢】 同じ仲間うちでありながら、異なった考えを持つこと。

ごえつどうしゅう
【呉越同舟】 仲の悪い者同士が一所にいる、または共通の目標で協力すること。



恵さんの言うように「同じボートに乗っている二人」の関係を「同床異夢」ととるなら、オリンピック関係者という同じ仲間だが、ボートの試合会場は二人とも違う場所を考えている。ということになるのかな。

バッハさんは海の森で。小池さんはもっと安くできるところで。…という風に考えているように読める。これには「協力する」という意味はなさそう。

同床異夢だと、違う考えを持ち続ける、というような感じで、バッハさんはどうあっても海の森を進める、という感じ。

一方、私は「同じ船に乗っている二人」を「呉越同舟」と思った。これだと「仲の悪い同士=ボート会場に関して違う考えを持っている二人」が、共通の目的であるオリンピックを成功させるために協力する、という意味。

バッハさんは海の森でやりたい。小池さんは会場変更を進めたい。反目する二人だが、オリンピックを成功させるために協力する。成功させるためには予算削減は欠かせない。だから、安い方を選ぶ、という意味になる……と、私は個人的に考えている。甘いかな…。

(バッハさんは特になんらかの意味をもたせてboat という言葉を使ったのではないと、私は思っている。これからボート会場の話もするわけだし、単なる挨拶の言葉として、語呂合わせというか、会話の接ぎ穂としてボートという言葉を出しただけではないかと思う。で、その「同じボートに乗っている二人」をどうとらえるか、というのは、見ている人の感じ方によって違ってくる。呉越同舟であってほしいけど、いろいろ見ていくとやっぱり同床異夢かなあ。)

でも、本当にこれからオリンピック、どうなるのだろう?

この騒動で、海の森の予算がまた見直しになって安くなったりしている。そんなどんぶり勘定でいいのか、と思うけど、安く上がればオリンピックの成功と、オリンピックそのものの存続にもいいことだ。

安くあげられる、という実績を示さないと、ほかの国でも立候補する市が出てきにくくなる。(実際、もう、東京の後のオリンピック、候補地が出てない)

オリンピックを成功、存続させるためには、考えが違っても協力しあうことが大事だし、いったん決めたことを翻すのはよくないとはいえ、そういう勇気も持たないと。

それから、立候補するとき、どんぶり勘定で安く見積もるのもやめましょう!と言いたい。それって結局ウソじゃん、ねえ。




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Commented at 2016-10-21 06:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akaboshi_tamiko at 2016-10-21 13:15
★鍵コメさん
私も同じ気持ちです。

豊洲にしても、どんどん推進していた人たちは責任逃ればっかりだし、オリンピックも無責任な丼勘定の予算しか出してないし、本当に腹立たしいです。

ほんとに、湯水のようにお金を使って、もっと地道な経済感覚、家計を預かる人のように、1円の支出もチェックするような、そんな人が政治家になればいいのに。

小池さんもこれから苦労するでしょうが、頑張ってほしいですね。
by akaboshi_tamiko | 2016-10-19 18:27 | 時事 | Trackback | Comments(2)