2016年 10月 21日
そら吉その後
その後、よくなったり悪くなったりを繰り返した。血液検査をしてみると、コロナウイルスによる病気ということが判明した。(これが10月初旬)
インターフェロンの注射でウイルスの活性を弱め、猫の免疫を上げる、という治療をとりあえず1週間続けることになった。
最初は何の変化もなかったけれど、6日目(10月15日)に食事をとってくれて、ああ、インターフェロンの効果が出たんだ! と私は一人で大喜びしていた。今まで暗くて涼しいところに潜り込んでいたそら吉が、障子の前の日の当たる暖かいところに来るようになったのも、いい兆候だった。

インターフェロンのサイクルの最後の日(7日目)の夜はスープ状のキャットフードを一パック食べて、これでもう大丈夫! と思った。完治とまではいかないだろうけど、寛解状態にはなったんだ、とホッとしていた。
しかし、その後、また食べなくなった。今まで喜んで食べていたフードを、温めて出したり、食べる真似をして出してみたり(友達の家の猫が水を飲まないときに、飼い主が飲む真似をして出したら飲んだ、というのを思い出してやってみた)。いろいろやったけれど、顔を背けていやがってしまう。少しなめても吐いてしまうし、歩くのもよろよろになってしまった。
不思議なことに、ここ数日は、いつも一人でいるのが好きだったそら吉が、なんとなく私たちのいるほうへよろよろと近づいてくる。それでキャスターに乗せて仕事場にいるようにした。

おとといの夜、猫ベッドにそら吉がいないので探したら、なんとそら吉は夫の布団の中に自分で潜り込んでいた。
2012年にムーちゃんが亡くなったとき、亡くなるその数時間前に、ムーは夫の布団に入ってきて、顔と頭をぺろぺろなめて、それから自分の猫ベッドに戻っていったのだ。朝、私たちが起きて猫ベッドを見たら、猫ベッドに体を半分預けてなくなっていた。
最後のあいさつに来たのかなあ、、、。
そんなことがあったから、おとといの夜、そら吉が夫の布団に入ってきたのは、不吉な予感がした。
「もう、明日の朝、病院に連れていくのはやめたほうがいいかも…」と、夫と二人で話をしたのだが、とりあえず連れて行って、相談することにした。
インターフェロンは終わっているけれど、脱水症状にならないよう、病院で点滴を打ってもらっていたのだ。
昨日の朝、ケージに入れるため持ち上げるのもかわいそうになるくらいぐったりしたそら吉を連れて病院へ行き、いろいろ相談してきた。
一時、すごくよくなったように見えて、食べてくれたのは、快復の兆しというよりも、とてもまれな驚きの症状だったという。
昨日の点滴を最後に、あとはもうやめることになった。先生も、それでいいでしょうと。万策尽きて、あとは静かに見守るしかない状態。連れて帰ってきてから、ずっと一緒に静かにしている。

昨日の夜は、私の布団にも入ってきた。嬉しかった。
朝までじっとしているのかと思ったら、布団から出て机の下に隠れたりもする。よろよろと足を滑らせながら数センチ動くので、布団に敷いていたペットシーツが外れてしまう。
それでもしばらく一緒に寝ていたのだけど、ふと目が覚めたら、そら吉は布団におもらしをしていた。
夜中だったけど、近所のドラッグストアにいってペット用おむつを買ってきた。

健康な猫なら体をなめてきれいにするし、普段だったらおむつをつけると嫌がって外そうとするけれど、もう毛づくろいの力もなく、おむつをしても嫌がらないので、このままにしている。ペットシーツを持って追いかけて、体を持ち上げたりしなくて済むので、こっちのほうがそら吉にとっても楽かもしれない。
あと数日、、、だと思うけれど、一緒にいて、触ってあげることにしている。嫌がらない程度に。
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