2016年 11月 30日
別れの日がまた来ました

そら吉、おかあさん…
そして、新しい別れがあった。
姉が45年前に買ったオーブントースターとの別れだ。
姉は私より3歳年上で、18歳の時に日之影から東京に出てきたときに買ったそうだ。
私も18歳で東京に出てきて、姉と一緒に住み、そのオーブントースターをずっと使っていた。姉が田舎にUターンした後も、私はそれをもらい受け、使い続けた。
故障もせず、どこも悪くなっていないので、結婚してからも、千葉に家を建てて住み始めても使い続け、はっと気が付くともう何十年も経っていた。
特に不自由は感じていなかったし、見た目もそれほど汚れていなかった。中を石鹸やセスキで掃除していたのできれいに使っていたと思う。
しかし、トーストを焼くのに時間がかかるようになってきた。
さすがに45年も使っているのだ、少し危険なにおいもするような気がしてきたので、思い切って処分することにした。

いざ捨てるとなると、そら吉やお母さんとの別れとはまた別の、感慨があった。
姉が買ったオーブントースターだし…。
4年前に亡くなった姉が買ったものだし…。
姉の思い出が消えていくような気がして、これはこれで胸が詰まった。
「モノ」だけど、その周りには思い出がまとわりついている。
このオーブントースター、私と40年以上も一緒にいたんだなあ…。
私が初めてパンプディングを焼いたのはこのオーブントースターだった。
初めてピザトーストを作ったのもこれでだったんだよ。
ありがとう、ねーちゃん。
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