2016年 12月 29日
シャリを残す人への批判への反論への提案
お米を残すとは、なんてもったいないことをするんだ! ネタだけ食べるくらいなら刺身を頼めばいいじゃないか! という、もっともな批判に対して、霧島輝星(きりしまきらら)さんという20代の女性が反論している。この反論を読んでみたら、これがものすごく面白かった。以下、私の感想。
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霧島さんは「私は体調管理と体形維持のためにシャリを残しています。それをもったいないと批判するなら、ラーメンのスープを残すことはどうなのか?」と言っています。
確かに、ラーメンの場合、スープを全部飲むことは健康のために控えている人がたくさんいます。高血圧で高脂血症の夫は、塩分や脂肪の取りすぎにならないよう、わざわざ主治医に「ラーメンのスープは全部飲まないで半分残すとかしてくださいよ」と言われたくらいです。
これに対して「お米とラーメンのスープは違う」「お米は一粒に八十八の神様が宿っている神聖な食べ物だ」といった再反論もあります。
でも、お米を作るのにものすごい手間がかかっているから粗末にするな、と言うのなら、ラーメンのスープだって、作り手側がものすごく考えて精魂込めて作っているのですから、同じく、どちらも捨てるにはもったいないし、粗末にしてはいけないものです。
私はこの視点に関しては、霧島さんに対して反論できませんでした。おっしゃる通りです、シャリを残すのを批判するなら、ラーメンのスープを残すのも批判しないと、公平ではないです。
しかし、彼女のもう一つの意見に関しては、私は別の感慨があります。
霧島さんはもう一つ、こんなことを言っています。
「ここまで説明すると、必ず出てくる反論があります。『寿司じゃなくて刺身を食べろ』です。わからないかもしれませんが、寿司と刺身は別物なんです。私は寿司として出されたネタが好きなんです。ほんのりわさび、ほんのり酢の移り香、その双方がネタから醸す味は、刺身からは得られないのです。」
これを読んで、私は思わず「おお!!」と、声が出ました。確かに、お刺身と寿司ネタは味が違う!! 特に気にせず食べていたけど、お寿司のネタには寿司飯の酸味と甘みがほんのり移っている!!
ということは、お刺身に寿司酢をつけて食べるとおいしいのではないか??
はい、やってみました。
刺身を食べるとき、うちにあったカンタン酢を小皿に入れて準備。(寿司酢でもいいけど、うちになかったのでね)

手前の四角い小皿の左側がカンタン酢です。
お刺身をこの甘いお酢の小皿で軽く洗うようにして、それからお醤油とわさびをつけて食べると……
う、うま~~~~~~~い!!
美味しい~~~~~~~~!!
味がさわやかになって、しかもコクが出て、本当に旨い!!
本当に、本当に、旨い!! 魚の旨味が舌の上で絡みつく!!
霧島さん、ありがとう!! あなたのおかげでお刺身をさらにおいしく食べられるようになりました!!
ってことは、霧島さん、あなたも小瓶に入れたカンタン酢を持っていけば、回転寿司屋さんでお刺身が頼めますよ! これさえあれば、シャリを残すなんてことしなくても、酢と甘みがほんのり移ったおいしい魚が食べられますから!!
そして、全国の回転寿司屋さんにお願いがあります。カンタン酢などの調味料を持ち込み可、にしてくれるか、もしくは小袋で出して欲しいということです。
ほら、ワサビの小袋が別に出てくるお店があるでしょ、あれと同じように、寿司酢の入った小袋が標準装備で出てくればありがたいです。そうすれば、「お寿司の味の移った魚が食べたい」という人が、シャリを残さずに済みますから!
この件、オフィスユーに連載中のグランマ!にも書いてます。今、絶賛発売中です! 読んでね!
追記
寿司酢か、カンタン酢か、どちらでもおいしいですが、私の好みはカンタン酢かなー。夫は寿司酢か、むしろ何も入ってないお酢だけ、というのも好きだそうです。
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