新野と英語
今回のデザフェス(2017年5月27~28日)に、私は出なかったけど、夫が一人で出展し、海外のお客様ともやり取りをしたそうです。
「猫を作ってたら、外国人のお客さんが来て、いくら?って聞くから、ツーサウザンドエン(2千円)と言ったら、アンビリーバボー、って言うんだよ。やっぱ信じられないくらい安いんだよなー」
「外国のお客さんが2つ買ってくれたんだよ。その人、猫4匹飼ってたんだって。そのうちの1匹がオールドで、死んでしまったんだって。日本にはフォーイヤーズ住んでるんだって」
「その人の猫が、ブラックの模様があるって言うから、それは日本語ではブチ、ジャパニーズ、ブチって言ったら、オー、ブチ!って言ってた」
「これは誰の絵だ、って聞かれたから、アイ、ディスピクチャー、ペイント、って言ったら、驚いてた」
「オレ、英語できるのかな~? 会話出来てたような気がする」など、楽しそうに話してくれました。
しかし、そう言って、喜んでいた夫でしたが、次第に弱気になってきて…
「あれ? もしかして、相手の人、日本語で話してくれたのかなあ?」だって。
それは、猫を買ってくれた外国の方は、日本に4年いたなら日本語けっこう話せるかもしれない、という話になってですね…。そのあとから夫は、「オレは英語で話してたつもりなのに、もしかして日本語だったのかも…?」と弱気になったのでした。
そういえば、昔、テレビで見た「外国人による日本語の弁論大会」で、こんな面白い話があったのを思い出しました。
日本に長く住んでいる英語圏の人が、いかにも西洋人という外見のために、日本語で話かけているのにみんなが「ノーノー、英語ダメ」とか、「アイキャントスピークイングリッシュ」と言うんだそうです。
そして、ある田舎道で、日本人のおじいさんに道を尋ねたら(もちろん日本語で)、そのおじいさんは親切に道を教えてくれて、そのあとに「俺は英語ならったことないのに、英語ができた!」とすごくうれしそうに叫びました……という話でした。
そういうことがあるのなら、夫が、自分では英語で話をしていたつもりなのに、実は相手が日本語を話していた、ということも、可能性としてはゼロではないのかも……?
な~んてね。
いえいえ、そんなことはなくて、夫はちゃんと会話していたと思います。
もし相手が日本語で話しかけていたら、夫も「ツーサウザンドエン」と言わずに「2千円です」と言っただろうし、「自分でこの絵描きました」と日本語で返事していたはずです。相手の方が英語で聞いてきたからこそ、新野も英単語をつなげて返事をしたのだろうし、それがちゃんと通じたから、そのあとも相手の質問が続いて会話になっていくわけです。
日本人、意外に英語力ある! というのが私の持論。しゃべる機会がないだけで、潜在的な単語力はそこそこあるんです。もちろん、ネイティブ並みに話せるわけではないけれど、簡単なことなら単語をつなげて何とかなります。
英語で世界経済や科学や文化の話をしろ、ってわけじゃないのですから。単語を並べるだけなら、そこそこできるし、最初はそれでいいじゃん、と思っています。
さて、しんちゃん、次回のデザフェスで、もっと英語で売り込めるよう頑張ってくれ!よろしく~~!!