私はよくエコに関する講演をしているけれど、大きなイベントだと業界団体、関連業界、政治も絡んでくる。そうするといろんなところに気を配らないといけない。 だけど、そういう人たち全部に気を使った発言をすると、全くもう、前に進めない。 浄化槽をちゃんと機能させるためには点検や清掃が欠かせないのだが、その費用は個人負担だ。 下水道は個人負担が3割程度で、残り7割は税金でまかなわれている。 その税金は、浄化槽ユーザーも支払っている。 浄化槽ユーザーは下水道ユーザーの使用料も間接的に負担し、浄化槽の経費も個人負担しているのだ。 同じ「水をきれいにする装置」なんだから、浄化槽のコストも税金でまかなってもらいたい。そうすれば、点検や清掃の費用を出し渋る人もいなくなるわけだし、日本の水環境はもっともっとよくなるはずだ…。 というようなことを、10年ほど前、ある講演で話をした。漫画家として、一ユーザーとして、エコエッセイストとしてなので、どの団体にもお役所にも気づかいなしで。 こういうことは浄化槽業界団体の人はなかなか言いづらいことらしい。お役所に気を遣うので。
というのは、浄化槽の管轄と下水道の管轄は省庁が違うのだ(浄化槽は環境省が管轄。下水道は国土交通省が管轄している)。
浄化槽の維持管理を税金で、設置にも補助金を出してもらいたいというのは、国土交通省に遠慮があってなかなか言えないらしい。私みたいに何の利害関係も無い人間が、どこにも気を使わないでパッと言うと、業界の人たちは内心拍手喝采だった、ということだ。(と、この講演のとき、楽屋で聞いた)
あれから10年以上経って、最近は自治体が浄化槽の管理をしてくれるところも増えてきた。この流れ、止めないでほしい。
私みたいにどこにも所属しない人間が、なんの気遣いもなく発言してきたのは、ちょっとは意味があったのかも。
と思いたい。
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という昔の話を持ち出したのは、ある出来事があって、私の気遣いのない講演にムカついている人がいる、ということを知ったからです。(この講演とは違う、別の講演での話ですが)
大人の気配りを学ばないまま還暦になってしまった。
私もいい大人(であるべき年齢)だけど、そういう仕事がらみのやりとりとか、権謀術数というようなやりとりは全く経験が少ない。
大人になるって、いくつになっても難しいことなんだな。
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