今日は六本木ヒルズの森アートギャラリーで開催されている
少年ジャンプ展に行ってきました。
正確に言うと、「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL2―1990年代、発行部数653万部の衝撃」です。
いや、本当に衝撃でした! 発行部数653万部の雑誌の持つ力、そこに載っている作家さんたちの力をまざまざと見せつけられ、衝撃と感動の波に打ちのめされた感じです。
会場に入ってすぐ、鳥山明先生のドラゴンボールの原画がズラリ。その美しい原画に衝撃!!! 手描き原稿なのに「デ、デジタル!??」と思うくらい!!!!! 修正が少ない!!!!!
思わず顔を近づけてじっくり見ると、密度の濃い集中線、動線、流線が、キャラにも吹き出しにも枠線にもかからずきっちりきれいに入っていました!!!
何百本という線が描いてあるのに、ホワイトの修正が一つあるかないか、という丁寧さ!!!! マスキングテープを貼ったのなら修正要らないですが、一つ二つあるということは、マスキングしていないってこと!!!???
今回「!!!!!」が多いのは、鳥山先生のネームにそれが多かったからです。影響すぐ受ける私。そして、写植はゴナEかな。(ゴナEは太くて角ばった書体)
後半になるとほかの作家さんのネームにゴナINとかゴナLBといった書体も出てきました。これは太い角ばった文字の中に白い線が入っているもの。こういう書体の流行りにジャンプが果たした影響は大きかったんでしょうね。なんせ、80年代からずっと300万部、400万部と伸びてきて、最高で653万部、そりゃー、写植を目にする人口が多いってことは、その後のゴナ系の文字の隆盛に一役買っていることと思います。
今回は漫画家や編集者の友人たちと一緒に見に行ったので、じっくり一枚ずつ丁寧に見ました。
感動だけでなく… 私は思わず嫉妬と羨望の気持ちも湧いてきて、少し苦しいような気もしました…。
それって、私が小物だから、というのもあるんだけど、私の中にまだ漫画への負けず魂が残っていたのかも? と、ポジティブに考えてみることにしました。
しかし、「負けるもんか」って…。あの当時、世界一漫画のうまい人たちが集結していた少年ジャンプの原画展を見てそんなことを思うこと自体が大それているんですが、こんな小物漫画家の私にそんなことを思わせるなんて、やっぱりジャンプの力はすごいと思います。
ま、、、負けるもんか…
意気込みを新たにしつつ、見終わったあとはコラボカフェでご飯とスイーツを食べてきました。
スイーツはどれもかなりのボリュームでした。どれもおいしかったですよ!