血圧の薬を飲んでいるわけではない。
いつも私の血圧はたいてい安定している。高くもなく、低くもない。
2か月に1度、高脂血症の治療のため内科の病院で血液検査を受ける。その際に血圧も計る。
血液検査はもちろん専門の技師が採血するけれど、血圧は自分で測って提出する。
病院の廊下に血圧計があり、それに腕を入れて測定するだけなのだが、そのときいつも私は猫のことを思い浮かべている。
ペットを触ったり、触れ合っていると血圧が安定する、というのはよく知られた話。なので、測定するときに思い浮かべるだけでも安定するだろうと、いつもうちの猫を抱いているシーンを思い浮かべているのだ。
昨日、病院で血圧を測るときにいつものようにうちの猫、小町のことを思い浮かべていた。
普段なら猫がグルグル喉を鳴らすところを思い浮かべる。柔らかな毛並みを触っているシーンとか。
しかし、昨日はなぜか小町が寝ている私の顔に頭をぐいぐい摺り寄せてきて、頭突きをしているところが浮かんだ。頭突きだけならまだしも、私の顔をぺろぺろじゃりじゃりなめたり、くるくる回ってお尻が私の顔に当たるとか、そんなシーンを思い出してしまった。よくあることなのでね…。
そうしたら、すごく愉快な気持ちになって、クスクスどころか、プーッと吹き出しそうになった。イカンイカン、笑いを無理に抑えようとすると、血圧が上がってしまうのではないか???
抑えよう、抑えようとすればするほど笑いが込み上げてきた。血圧計の収縮がようやく終わり、結果が出た。
よかった…上は110台(確か後半)だった…。まあ、いつもは110台のもう少し前半なんだけど。でも、そんなに大差なくて、無理に笑いを止めても大丈夫だ、ということですね。
ペットはやっぱり血圧を安定させる薬になるんだな~。