10年以上続いているブログがある。私のブログも2004年くらいから書いているので15年は続いているのだが、内容的にはそんなに面白くないし、毎日更新でもないので歴史の重みはほとんど無い。(断言)
しかし、いくつかのブログ、特に女性の書いているブログには、ものすごい歴史の重みを感じるものがある。
数年前まで読んでいたけれど、しばらく読まなかったブログをまた読んでみたら…。義理の両親を看取った話や、自分のお母さんが認知症になった話がつづられていた。
ほかにも認知症の姑を10年以上お世話して看取った方のブログもある。認知症の親や舅、姑の世話をしているブログを読むと、自分のことと比較して、涙が止まらなくなる。
うちは夫の母と2014~2016年のたった2年間だけ同居してすごした。
義母はいま思えば認知症だった。しかし、分数の計算ができたり、テレビで見た時事問題をメモするなど頭ははっきりしていて、当時は認知症があるとはつゆほども思わなかった。
ただ、食に関心がなくて飴や砂糖ばかりなめたがること、普通の食事をなかなか食べてくれないこと、薬を飲むのを忘れることが問題だった。
私と夫が家を空けるとき、薬を紙に張り付けて、「昼食後に飲む薬」と大きく書いたものをテーブルに貼って出かけたことがある。しかし、義母はそれを飲まずに隠していた。
私たちが帰宅後、「薬飲んだ?」「飲んだよ」という会話があって安心していたら、薬を貼り付けたB4の紙がテーブルの下から出てきたりする。「飲んでないじゃん!」「飲んだよ」「いや、飲んでないよ、ほらこれ、そのまんま残ってるじゃん」「飲んだよ、それは前のだよ」「前にこんな紙に貼るなんてしたことないよ」「飲んだよ」
私は、義母がこんなことでなぜウソをつくのか、本当にわからなかった。
そのころ、義母が認知症であるという診断はまだ受けていなかった。ただ単に、物忘れの一つで、飲むのを忘れていて、それをごまかそうとウソをついているだけだと思っていた。軽い、笑えるウソだし、最初は私も気にしていなかった。
しかし、薬を飲んでいないのに飲んだ飲んだというウソが度重なるたびに、私は腹が立つようになった。大声で怒鳴ったりはしないけれど、なんでウソをつくんだ??? という苛立ちが出てきたのだ。認めればいいじゃん、そんなの!と思うようになっていった。
でも、認知症の親御さんを介護している人たちのブログを読むと、そういうウソ、それが認知症の症状なんだ、と気づかされた。
のちに認知症の検査を受けたけど、図形や計算はバッチリできていたので、認知症だとは思わなかった(信じたくなかった)のだ。本当は、季節がわからない、今が何月なのかわからないというものはあったけれど、それは北海道から千葉に来て、気候が違いすぎるから混乱しているだけだ、と思い込んでいたのだ。私たちが義母のことを認知症だと認めたくなかったのだと思う。
でも、あのウソ、あれが認知症だったんだ…。
私はあの当時、義母がしっかりした頭のいい人だったころのイメージで接していたので、「なんでこんな簡単なことすぐ忘れるのよ!」という苛立ちがあった。
食事をとらず、飴玉と砂糖ばかりなめたがるので、飴玉を禁止したこともあった。
今思うと、好きなだけ食べさせてあげればよかった…。
時々、イラッとした言動をとってしまったな…。と思い出して涙が出る。お義母さん、ごめん。理解できなかったこと、ごめん。
義母だけでなく、今、自分の母もまた認知症の症状が出てき始めた。92歳だから多少の記憶の揺らぎは仕方がないことだけど。
母の対応は、いろんなブログで読んだ知識が役に立つかもしれない。どんな症状が出るのか、どういう対応がいいのか、知らないで接するより、知っておいたほうが断然いいと思う。
今、母と同居している姉がすごく大変な思いをしている。私もちょくちょく帰って少しは手伝いをしなければ。いろんなブログで増えてきた介護の話を読んで、決意を新たにした。
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