OfficeYouで連載中の「グランマ!」が、200回を迎えた。読者のみなさんの応援、家族、アシスタントさんたちの協力なしにはなしえなかったことだ。ありがとうございます。
そして、もう一人、感謝したい人がいる。私の心の師、土田よしこ先生である。漫画家になり、仕事を続けてこられたのは、土田先生の漫画で培われた「何か大きなもの」があるからだと思う。
私の漫画デビューはギャグマンガで、土田よしこ先生の影響を色濃く受けていた。ほかの漫画家の先生の影響ももちろん大きいのだが、やはり土田先生は別格。
土田よしこ先生の初めての原画展が吉祥寺のギャラリー創で開催され、もちろん行ってきた。
私が「グランマ!」200回を描いている時に開催されたということが、なぜかすごくうれしかった。
私が集英社の週刊セブンティーンで連載を持ったとき、担当編集者がデスクのKさんを紹介してくれた。
Kさんは、土田よしこ先生がマーガレットで連載していた時の担当編集者だったのだ。
Kさんから土田先生の話を聞くと、なんだか自分が都会で活躍する一流の漫画家になったような気がした(…ここ、笑うところじゃなくて涙ぐむところです…。都会派にも一流にもなれてないのでね…)。
中高生のころ、大好きで大好きで、本当に「土田よしこ」という存在は私の血となり肉となっていた。
その土田先生を担当なさっていたKさんが、土田先生の話をしてくれる!! もう、カンゲキ以外の何物でもない。私、今、先生と同じ世界にいる!! 私、そこまで出世したのね!! と、まだペーペーのへたくそな漫画家の私は思ったのだった。
あれから40年…。
私がいかに土田先生に影響を受けていたか。
この絵を自分で描くまで気づいていなかった。

つる姫の父上の絵。なんと、私がいつも描く夫の似顔絵にそっくり!!
いや、夫の似顔絵が、父上にそっくり!!なのだ。
ちなみに夫はあの絵にそっくりなので、私は土田よしこ先生の漫画に出てくるような人を選んで結婚した、ということになる。そこまで影響受けてたのか~~~。
そして、私の描いた父上の絵は、私が思っている以上に本物に似ているらしい。そうか、私の体の8割は土田よしこでできているのだ。私はそれを誇りに思います。
土田先生、本当にありがとうございました!!