先日、グランマ!の担当編集者と編集長と会っていろんな話をした。
土田よしこ先生の話では大盛り上がり。
毎週マーガレットの発売日の翌日は学校でつる姫の話題で持ちきりだった!
当時、週刊マーガレットでは池田理代子先生や山本鈴美香先生など、一世を風靡した作品がたくさん連載されていた。
土田先生はそれを軽々とパロって、抱腹絶倒・空前絶後の漫画に昇華していた。
私がいまだに忘れないのは池田先生の「おにいさまへ…」のパロディ。
これは名門女子高が舞台で、「ソロリティ」という社交クラブが出てくる。ソロリティに入るのは眉目秀麗・成績優秀、とにかく綺麗で非の打ち所のない女子だけ。(化粧ではなく自前の顔がきれいじゃないといけないので、唇を赤くするのは口紅ではなく、自分の歯で噛んで赤くするという方法をとっていた)
「つる姫じゃ~っ!」にもつる姫が通う寺子屋小学校に「寺子屋ソロリティ」が出てきたり、唇を赤くするために一週間噛み続けて真っ赤に腫らしたつる姫が出てきて、見た瞬間に吹きだしたのを覚えている。
「エースをねらえ!」のパロディでは宗方コーチやお蝶夫人をまねたキャラが出てきて、これも見たとたんに吹きだしたものだ。
月刊誌の「りぼん」では山岸凉子先生の「アラベスク」のパロディももちろんあった。
私が高校生のころは、マーガレットやりぼん、少女コミック、セブンティーン、少女フレンド、なかよしなど、漫画誌がたくさんあった。(月刊・週刊両方あるものも)
発売日の放課後、漫画を買って読み、翌日は学校でその話題で持ち切り。一人で全部は買えないのでみんなで回し読みすることもあったけど、高校生のお小遣いの範囲でみんな漫画誌を買っていたのだった。
しかも、今思い出すと、学校に漫画誌を持って行って見ながら話したのではなく、記憶で話していて、みんなそれで通じたんだよね。それだけ翌日までしっかり印象に残っていたのだ。(だから40年経っても覚えているんだ!)
あんなに面白くて、長く記憶に残るものを若いころに読んだのは幸せだったと思う。