セスキ炭酸ソーダを世に広めようと、1999年あたりからいろんな場所で話をし、新聞、雑誌、本、テレビ、ラジオ、ネットでセスキのことを書き、しゃべってきましたが、なかなか広まりませんでした。
ここ数年、NHKの番組に出たりして、ようやくセスキも認知されやすくなってきました。
セスキ炭酸ソーダは「セスキ」と短縮形で言うことが広まる一因になったのかもしれません。わかりやすいし。
しかし、私が今一番推しているのが過炭酸塩。これが呼び名がいろいろあって難しいんですよ…。
過炭酸塩は、昨日も書いたように、過炭酸塩、過炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム、とも言います。言い方が違うだけで同じ物です。
で、これだけでなく、過炭酸塩は酸素(さんそ)系漂白剤とも言います。
そして、紛らわしいことに酸素(さんそ)系漂白剤には、粉末と液体の二種類があるのです。
しかも、同じ酸素(さんそ)系漂白剤というのに、粉末は過炭酸塩、液体は過酸化水素水なのです。
セスキなどは粉末で売られていますが、それを水で溶いて液体にしたものも売られていて、それは中身は同じものです。
なのに酸素系漂白剤は粉末と液体で違う物質なんですよ…。
混乱しますよねえ。
なので、私は、まずは粉末だけ覚えて!と言いたいです。
粉末の酸素系漂白剤=過炭酸塩。これを覚えてほしいんです。
今も過炭酸塩の商品名には酸素系漂白剤と書かれたものが多いのですが、確かに酸素を放出してその酸化力で漂泊する物質なので、酸素系漂白剤と書いて何の間違いもありません。
どれも酸素系漂白剤とあります。それでOKなんです。
でも、私は、液体(過酸化水素水)と混同させないために、過炭酸塩という言い方をしています。化学名として正しいし。
(だけど、過炭酸塩と書くと、漂白作用があるとわからない人も出てくるので、ほんと、厄介…)
最近、過炭酸ナトリウム、と書いた商品も出てきました。
これ、いいですよね!過酸化水素と違うもの、というのがよくわかるし。サブタイトルに酸素系漂白剤と入っているので、漂白作用があるのもわかるし。
で、塩(えん)もナトリウムも、同じ意味なので、私も過炭酸ナトリウムと表記してもいいんですが、、、、
これがね、長年、出版業界に身を置いていると、文字数制限を考えてしまうんですよ。
過炭酸塩、4文字。過炭酸ナトリウム、8文字。
漫画のセリフや、短いコラムだと4文字と8文字だと、けっこう分量が違ってきます。
それで、私は過炭酸塩一推しなんです。私の推し言葉、過炭酸塩。(間違いじゃないし)
そして、もう一つの言い方、「オキシ」…。
これは英語の oxygen=酸素 からきた言葉。商品名によく使われています。
昨日紹介したオキシウォッシュだけでなく、オキシクリーンという商品もあります。
このオキシウォッシュとオキシクリーンは、過炭酸塩にちょっと洗剤が入っていて、水に溶かすと発泡します。
(オキシクリーンはコストコで買えますが、日本の消費者は合成界面活性剤不使用が好きなので、入っていないものも売られています)
いろいろ細かな違いがありますが、界面活性剤不使用のものは、基本的に中身は同じ「過炭酸塩」ですから、好みとコスパと買いやすさ(実店舗で売ってるか、ネットしかないかなど)で選べばいいと思います。
過炭酸塩、すごく役に立つので、ぜひ覚えて使ってみてください。