2020年1月21日午前8時54分、母が93歳の生涯を閉じました。
昭和2年1月19日、戦前生まれですから、戦中、戦後、高度成長期、バブルを経験し、平成の半ばまでずっと働きづめで生きてきました。
日之影町で食料品店を営んでいた両親は、朝早くから夜遅くまで仕事をしていました。
母の手は働き者の手で、指が太く、入る指輪がありませんでした。もちろん宝石店でオーダーすれば着けられる指輪もあるのでしょうが、そういうぜいたく品を買う余裕もなく、母は指輪を身に着けないまま亡くなりました。
母に指輪をはめてあげたくて、私はフリーサイズの布製の指輪を持って帰りました。

この指輪なら母の指にも入るし、布製なので棺に入れても燃えるし。

私が千葉から日之影に着いたとき、母はすでに棺の中でした。本当は指にはめてあげたかったけれど、顔の周りに置いてあった花の上に置きました。
母はかわいいものが好きだったので、この指輪喜んでくれるかな…。
昔の人にしては背が高いことがコンプレックスで、仕事のしすぎで指が太く、痛みのあるコブができたのが恥ずかしいと言っていた母。
柔らかな布の指輪なら痛くないし、もっと早く上げればよかった…と、少し後悔しています。
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