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母と虹

1月27日、母の葬儀を終え、日之影から千葉へ戻る日のこと。
熊本空港へ向かう途中、阿蘇山のふもとで虹がかかっているのを見た。
母と虹_b0019674_03300181.jpg
うっすらとした儚い虹だった。
虹の橋を渡って遠くへ行く、というにはちょっと小さい。お母さん、まだ遠くには行ってないね。そんなことを話しながら帰途に就いた。

帰りの飛行機は全国的な強風や豪雨で、多くの空港で遅延や欠航が相次いでいた。

熊本空港でも16時20分発羽田行きが欠航になり、そのすぐあと16時30分発の私の乗る飛行機はどうなる!?と心配していたら、なんと出発が5分遅れるだけだった。10分違いだけでこの差!

「これはお母さんが空で見守ってくれたようだね」
「だね」
という感傷的な気持ちで乗り込んだ飛行機だったが…
 
 
 
 
 
ものすごく揺れた。
超揺れた。
揺れるたびに乗客の体が引っ張られグワングワンと左右に動くのは、まるでジェットコースターのようだった。
エアポケットに入り突然急降下したときは機内のあちこちで悲鳴も上がった。
今まで乗った飛行機の中で、一番の揺れだった。

千葉の家に帰ってきて早速姉に電話した。

私「今日のあの揺れは、お母さん、天国に行ってRちゃんとけんかしてる!と思ったわ」
姉「あはははは、まこっちゃが!(本当だね!)」

Rちゃんとは私のもう一人の姉で、赤星家の次女だ。2012年に58歳という若さで亡くなった。
あの時の母の悲しさ、苦しさはどれだけ深かっただろう…。
子供を亡くすという苦しみは何よりも強いという。今、母はようやくその苦しみから逃れられたのかもしれない。

だから、虹の橋を渡らず、その手前の空で娘とケンカしている母の図は、悲しい涙よりいい。こっちのほうが明るくて。

お母さん、上で元気にしちょってよ。そのうちみんな行くからね。

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Commented by かめ子 at 2020-01-30 18:57 x
お母様のご冥福をお祈り致します。
虹で思い当たる話があります。
祖母が亡くなった時、8月のお盆が終わった1週間後位の出来事でした。
雨がいきなり降って止んだら、虹が二重にかかっていたんです。
それはそれは立派な虹でした。
故人の人柄を偲ばされるお葬式の天候ってありますよね。
三回忌が済んだ伯父のお葬式がそうなんです。
2年前の大雪寒波の時です。
お葬式が終わり次第、寝込んでしまったりしました。
今年は暖冬の様で雪は回避できている様ですが、大雨で千葉でも被害があった様ですね。
インフルエンザだったり・新型コロナウイルスも雨で洗い流されるといいですが・・・。

Commented by eri at 2020-03-09 19:29 x
私の母は、2月の末に他界しました。
病院で息を引き取り、葬儀屋さんの安置室までの移動の30分程の車中から、大きくて、くっきりとした虹が見えました。
私、夫、父、それぞれ自分の車でしたので、各々が運転しながら虹を見つけ、“あれを渡って母は天国へ行くんだなぁ〜”と、思いました。
ただ、私と夫は、世代的に、
“一休さんかよ!!”
と、自分にツッコミを入れたのでした。
Commented by akaboshi_tamiko at 2020-03-31 13:49
★eriさま
お返事遅くなってすみません。
お母さまの亡くなった日にくっきりと大きな虹が...
少し心が休まりますね。

これから美しい虹を見ると、いろいろ思い出しますね。

いろんなことで、少し気持ちがふさぐ毎日ですが、少しずつ少しずつ乗り越えていこうと思います。


by akaboshi_tamiko | 2020-01-30 18:00 | Trackback | Comments(3)

漫画家・赤星たみこの日記です。 


by akaboshi_tamiko