母の介護は同居している姉がしっかりしてくれた。
私は千葉にいるし、直接的な手助けができなかった。
「ねーちゃん、いつも悪いね、私は何も手伝えなくてごめんね」と言うと、姉は「お母さんはトイレも食事も自分でできるから大変じゃないよ」と答えるのですっかり安心していた。
しかし、ある時、帰省して母の介護の様子を見て驚いた。
トイレは自分でできるとはいえ、そこに連れていくまでが大変なのだ。
母をキャスターのついた椅子に座らせ、それを姉が押してトイレに連れていく。という一文をきちんと書くと…。
まず、ベッドを電動で起こし、母の上半身を姉の体にもたれかけさせる。体を引っ張ってベッドから椅子へ移して座らせる。
椅子を押してトイレ連れて行き、立った状態でズボンを下ろして便座に座らせる。
用を足している間は外に出る。排泄して流して拭くのは母がやり、姉を呼ぶ。
母を立たせて、衣服を上げる。椅子に座らせ、ベッドまで押していく。
椅子から立ち上がらせて、お尻をベッドに乗せて座らせる。両足を持ち上げてベッドに置き、手足を痛くないように具合よく配置して毛布や布団をかける。
という手順だ。自分でできる、というのは青字部分だけではないか。大変じゃん、ねーちゃん!
食事の時も同じようにベッドから椅子に移す、連れていく、、、、という一連の世話がかかる。自分の手でお箸や茶わんをもって食べるとはいえ、連れていくのはかなりな肉体労働だ。
それを「大変じゃなかった」と言う姉。
その胆力というか包容力には驚かされる。
何もできなかったことを後悔していると、「あんたは自分の姑を看取ったんだからいいとよ」と言ってくれるのだが、私の場合は姑と同居したのは2年弱。最晩年は骨折で入院して、手厚い介護は病院の看護師さんがしてくれた…。
姉の姿勢は私のへなちょこ介護とはレベルが違う。
ねーちゃん、ありがとう。そして、姉を支えてくれた夫のYさん、娘のHちゃん、ありがとう!!
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