最近読んだ本
最近ずっとA.J. クィネル の「クリーシー・シリーズ」を読んでいます。
燃える男を読んだら、面白くて、次々にこのシリーズを買って読みました。
主人公のクリーシーは、元傭兵。ほぼ完璧な殺人マシーンのような男だったが、今は傭兵を辞めて、アルコールにおぼれている。
しかし、見栄のためにボディガードを雇いたい、というイタリアの金持ちの家で、少女のボディガードとして働くことになる。超一流のボディガードには多額の報酬が必要だが、見栄のためと、セキュリティにお金をかけているということで保険料が安くなる、という理由で、安いボディガードを雇う人がいるのだ。
クリーシーは酒におぼれて体もボロボロだったが、ボディガードをしている少女と付き合ううちに心を開いていく・・・。
しかし、その少女が誘拐され、陵辱されて殺害された。
復讐のためにクリーシーは体を鍛えなおし、武器を調達し、そしてマフィアに戦いを挑む・・・・。
映画のマイボディガードの原作です。
いや~、面白かった!
夫にも勧めたら、夢中になって読んでました。
続編もまた面白いです。(でも1話目が一番いいかな。キャラ設定と、周りの人物とのかかわりが一番説得力があるし)
それから、荻原浩の 明日の記憶
若年性アルツハイマーという病気になった佐伯。50歳。広告代理店の部長という職業にいて、次第に記憶が抜けてくる。打ち合わせの日を忘れる、クライアントの名前を忘れる、今まで出来たことが出来なくなる。
忘れないように大量のメモを取る。
若いころの記憶はちゃんとあるのに、少し前のことがすっぽり抜けてくる。
悲しくて、つらい話でした。
でも、ラストページが美しくて、少しだけホッとしました。
だけど、これから、彼はどうなるのだろう・・・。彼の家族はどうなるのだろう・・・。
介護のこと、介護施設のこと、いろいろ考えさせられる小説でした。
この「明日の記憶」は2005年度本屋大賞2位、だそうです。
本屋大賞は、全国の書店員が選んだ、一番売りたい本 という賞です。
本好きにはたまらない本ですね。悲しくて、そして美しい話でした。