実は先月、ある願掛けをしていた。
6月中に休まず治療(ウォーキング)を続けるため、ライン禁止、という願掛けをしていたのだ。
ラインのグループがいくつかあって、ちょくちょく書くグループが二つ三つある。その中の高校の同級生ライングループに書き込み禁止と、自分で縛りを設けたのだった。
毎日「おはよー」「暑いね」「雨だね」というような何気ない会話が続くのを楽しみに読み、私もたまに書き込んだりしていた。
その楽しい会話をとにかく6月中は禁止!と決め、これが守れたら絶対6月中は治療(ウォーキング)が続く、続くはずだ!と自分を鼓舞していた。
しかし、6月29日。この日と明日を乗り越えれば6月中の治療は皆勤賞となる、そう思ったその日。
うっかり友達の誕生日を祝う書き込みをしてしまった…。その前の誕生日の友人の時は必死で我慢したのだが、今月はあと二日なんだし、ここで願を破っても治療続けられるよね、と思ったのだ。
確かにそのあと29日、30日、7月1、2、3、4日と、ちゃんと治療を実行した。
ところが5日と、今日(7月6日)はさぼってしまったのだ。
せっかく6月中は休まず続けたのに…。
ふつうの人ならこの2日間のサボりくらい「まあ、そんなこともあるよね」と軽く乗り越えて明日からまた頑張ることだと思う。
しかし、私のこの性格は、いったん挫折するとなかなか乗り越えられないという面倒くさい性格なのだ。
「ああ、やっぱり6月中にラインの書き込みしたからダメになったんだ…」という後悔の念(そんなに思いつめなくてもいいとは思うが、しかし思い詰めてしまうこの性格。大変面倒くさい)。
これ、子供のころからそう。
いったん決めたことが守れなくなると、すぐにやめてしまう。オールオアナッシング、100点か0点。
この性格のおかげで保育園も中退している。
保育園に通っていたころ、私は毎朝7時前に登園していた。当時母が延岡まで食料品の仕入れに出かけていたからだ。朝4時起きで始発のディーゼルカーに乗り、仕入れをして戻ってくる。私も母と一緒に真っ暗なうちに起きて、明るくなると登園していた。当然一番乗り。
そういう習慣が、ある日途切れる。

母が延岡に仕入れに行かなくなってから、私の保育園一番乗りが終わってしまった。
ある日保育園に行ったらほかにもたくさん子供がいて、それを見たらもう行く気がなくなってしまったのだ。
そこから長い登園拒否の日々が続き、結局中退の手続きをとる。その後私は小学校入学まで、家の中でただゴロゴロするという怠惰な幼児時代を過ごしたのだった。
小学校に入学したら、そこはまた別の世界だったので、保育園での「これが守れなかったからもうやめる」という呪いは終わった(と、自分で納得していた)。
私はこういう自分の性格を、ただ「自堕落」「意志薄弱」だとずっと思っていた。
この2~3か月、毎日、治療(ウォーキング)、または室内運動を休まずに続けられたのは、私にとっては奇跡に等しい。
意志薄弱な私が2か月以上、毎日治療を続けたなんて!! 毎日続けた、というところが大事なのだ。毎日続けたのだから明日も!イヤだけど、本当に治療なんてしたくないけど、死ぬほど嫌いだけど、毎日続けたのだから今日もやる!と自分を叱咤激励していた。そして実際に続いていたのだから本当に奇跡だった。
それなのに…。その奇跡も終わってしまった…。明日、治療を再開できるかどうかわからない。
続けないと死ぬぞ、治療しないとほんとに認知症になるぞ! 骨芽細胞と記憶力の関係はNHKの「人体」で見たじゃないか! と、本気で、死ぬ気で自分を鼓舞している。そこまでしないと続けられない。
実は昔からなんとなく身に覚えがあって、発達障害やアスペルガー障害の本を何冊か読んでいる。20年くらい前からちょくちょく本を買ったりネットの記事を読んでいる。そして最近読んだ記事で、ふと「私はやっぱり発達障害(もしくはアスペルガー障害)(軽いけど)?」と思った。
だからこそ、いろんな縛りを自分で作り、その縛りを一つ一つクリアするように仕向けている。治療(ウォーキング)に出る前に10個くらいのルーティンがある。それを一つやったから、さあ行くぞ、二つ目もやったからさあ行くぞ、という風に。
本当に家から出る気が全くでないときはそのルーティンを最初から一つずつやる。10個目が終わるくらいにはしぶしぶ出かけている。(その10個の順番が狂うと、それでもやっぱり駄目になるので、順番通りにしなければならない)
今日はそのルーティンをやったけど出かけられなかった。ふう…。
明日はどうなるか。
必死…。