夫が骨折して、自ら歩行補助器を作成した。
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夫が骨折しました」←クリックすると当該サイト(動画付き)に移動します。
素晴らしい工夫である。
夫はこれ以外にもリュック式掃除機を工夫して作ってくれた。
93年春に東京から千葉へ越してきたときに、掃除機をかけるのが面倒で、いかに簡単に時短で掃除機がかけられるかを工夫してリュック式にしたのだ。
骨折しているのでやめて~、と言ったのだが、「これなら痛くない」と、床に散らばったホコリを掃除機で吸い取ってくれた。ありがたい。
(実際、骨折の痛みより、後縦靭帯骨化症の痛みのほうが痛いらしく、骨折に関しては歩行補助器で何とかなっているようだ)
そして、93年の秋には、北海道では当たり前の二重窓を自作してくれた。当時、本州では二重窓など高値の花。すごく高価で手が出なかった。それを自作するとは!
夫の二重窓に対する情熱は本当にすごい。かなり前の写真なので見づらいけれど、窓のサッシの手前にプラスチックのレールをつけて、そこにアクリル板をはめ込んでスライドして動かせるようになっている。
これのおかげで窓が全然結露しなくなった。関東の寒さならこの簡単二重窓で全然問題なし!
その後、いろんな雑誌や新聞などのコラムにこのリュック式掃除機のことも、簡単二重窓のことも書いたり、別の取材できた人たちにも話していたが、特に特許や実用新案をとるなどという考えはなかった。
その2年後くらいに友人が新聞に載ったオランダ製のリュック式掃除機を見て、「これ赤星さんが教えて作ってもらったの? すごいね!」という連絡をくれた。
いや、うちのほうが早いけど、リュック式(背負う方式)はだれでも考え付くネタだよ、と答えておいた。
その2~3年後にはある建材メーカーが機能も素材も構造も全く同じものを発売した。(プロ仕様なので材料はうちのものより堅牢だが)
当時、建築関係の広告の仕事をしていたのだが、広告会社の人から「これは赤星さんのネタのパクリですよねえ。特許取っておけばよかったですね」としみじみ言われた。
特許とるための手続きを書いた本ももらったことがあるのだけど、分厚くて小さい文字で、とてもできそうにない。だから申請はプロに任せる人が多いんだろうな。そういうプロを頼むのめんどくさい…。
こういう考えでは金儲けは無理だなあ。拝金主義なのに、全然お金が寄ってきてくれないよ…。