2020年 10月 15日
ローラ、風と共に去りぬ、そしてアン



さすがに宝塚には住まなかったけど…
ちょうど天海さんがトップスターの時期で
今考えるとチョー貴重な公演を観れたなーと思います。
天海さんもレットバトラーを演じていましたが、宝塚は南北戦争を扱う演目もあります。
最近では、リンカーン とか。
いずれも名作で、風共は何度も再演されています。
新作もたくさんありますが、名作と言われる作品が観られなくなるのは
個人的には嫌だなあ。
時代と言われればそれまでですが…
歴史的事実は事実として
議論や考えるきっかけになるのは
必要ではないかと思うのですがね~。
タカラジェンヌは全身全霊で
舞台を作ってくれています。
少なくとも私は癒やされます。
宝塚だけでなく世界は大変なこの時期
悲しいニュースもつづいてますが
明けない夜はない
日はまた昇る
アメリカ映画版の「風と共に去りぬ」は、名作の誉れ高い作品でした。私も若いころ見て感動したものです。
しかし、これのDVDを去年、近所の友達(30代)に貸したところ、「なんか見ていてつらくて半分しか見れなかった」と言って返しに来ました。
実は私も原作を数年前に読み返そうと買って読んだのですが、最初の10ページくらいで、差別シーン、差別語のオンパレードが不快になって読むのをやめたくらいです。
50年前は恋愛大河ドラマとして読めたものが、今は見る目が変わってきているんですね。
宝塚版は見たことがないのですが、おそらく、アメリカ版のものよりも差別色は薄まっているのではないかと思います(理由はいろいろあるのですが、検証しながら書くと超長くなるので今はやめておきますが…)
差別シーンがあるからやめる、ではなく、あったことをなかったことにする、ではなく…。
宝塚版・風共は、おそらく再演不可とか配信停止にはならないとは思いますが、時代に合わせていろんなセリフや演出が変わっていくと思います。
その点、映画はずっとそのまま残るので、何かと問題が起きやすいですね。

宝塚は黒塗りのマミーは出てきますが、
特に違和感は感じませんでした。
まあ、男装の麗人をハート目で観ている
世界なので、
ん?
という演出があっても、
そこら辺は熱狂的ファンに支えられてる宝塚なので
そこまで問題になることはありませんでした。
でも、ラテンのショーの黒塗りとかも
あるので、これからはわかりませんね~。
そうなると、日本物の白塗りはどうなのか? とか、いろいろな議論がでてきそうですね。
つい最近、原作を読み返した衝撃が大きくてまだきちんと検証してないのですが、とにかく今読むと「うーーーーーん…」とうなってしまうような表現が多かったです。
あからさまな黒人差別(暴力や搾取)といったものもあるでしょうが、それよりも言葉での差別、黒人だけでなくプアホワイトへの差別、それぞれの階級がことごとく下の階級を差別するのも、悲しくつらい部分でした…。
今では、それを「事実だから」と書いてしまうのは、「容認している」と受け取られかねないですね。