更年期の特徴
最近、更年期のことでいろいろ質問を受けることがあります。
まあ、私の場合は医学の専門家ではないので、医学的な見地については、専門家に質問していただくしかないので、医学的なことは私に聞かれても困るよ~~~(T_T)と、ちょっぴり困っています。
しかし、更年期の対人関係とか、考え方とか、どれが更年期の症状なのか、ということに関しては、素人ながら観察を重ねてきました。
これも、私のホントに私見、私なりの見方ですから、100%正しいわけではなく、こういう傾向がある、という風に思ってくれるだけ、にしてくださいね。
さて、更年期の特徴の一つに、「カッとなる」「怒りが抑えられない」というものがあります。夫もその症状が出ていて、散歩に出たとき、田んぼの稲が曲がって植わっているのを見ただけで「どうしてキチンと植えられないんだっ!!」と、カアアアアッとなりました。
こういうものすごく理不尽なものに関しては、本人も、「ああ、これは更年期の怒りだな」とわかるようです。
ところが、もっと普通のことに関する怒りは、それが本当に怒るべきことなのか、ホルモンの影響でカッとなっているのかが判然としません。
これは友達から聞いた実例なんですが、A子さんは45歳。更年期になっても不思議はない年齢で、かかりつけの医者からも漢方薬を処方されています。
自分でも「私、更年期だからねー、あははは」と認め、笑い飛ばしています。
そのA子さん、最近ご無沙汰している友達に、自分の近況や季節の挨拶などをいれたメールを出したら、ちょっとそっけない感じの返事が来ました。
A子さん、このことがすごく気になり始めたんですね。
せっかく心配してメール出したのに、そっけない言葉しか返ってこなかったい。そういえばあの子は昔からそうだった、こっちが心配していろいろアドバイスしても、全然聞いてくれない、そういえば2年前にも似たようなことがあった、あ、そういえば5年前もそうだ、10年前もそうだ、、、。
と、A子さんは友達のことをずっと考え続け、どんどんイライラを募らせ、カアアッとなっていったんです。
そして、今ではその友達のことを「嫌な考え方、汚い考え方をする子だ、もう付き合いたくない」とまで言い始めたのです。
うーん、私はこれって、更年期特有の考え方なんだと思うなあ。
A子さんは自分が更年期だと知っているのに、そのイライラが募る、その感情のメカニズムが更年期のせいだ、とはわかっていないんです。
だって、A子さんにその「そっけない」メールを見せてもらったんですが、「え? そんなに怒るほど、失礼なメール?」と思うような、普通のメールでしたよ。まあ、バカていねいではないけど、怒るほどそっけなくはない、フツーのメールでした。
でも、A子さんはその友達の言動が気になって気になって仕方がないんですよね。
そして、どんどんどんどん古いことまでほじくり返してくる。その状態が、更年期特有のもの、なんです。
更年期=ホルモンバランスが乱れる時期 です。
ホルモンは本当に考え方や判断力に影響を与えます。
普段だったら気にならないことや人が妙に気になってきたら、「あ、これは本当に相手が悪いのではなく、ホルモンのせいで気になるだけなんだな」と、私は思うようにしています。
相手が悪い、と決め付けてしまうと、そういう決め付けをしてしまう自分も嫌になるし、出口の無い「自己嫌悪と他人嫌悪」のスパイラルにはまってしまいますが、「なんだ、ホルモンのせいか」と思うと、すごくラクになるんです。
イライラが募っている人、ぜひ一度、「これはホルモンのせいなんだ、相手が悪いのでも、自分が悪いのでもないんだ」と思ってみてください。
すこ~~~しだけ、イライラ解消しますよ。