ま、まずい!! これはレジュメめくってる場合じゃない!!
今まで何百回となく話してきた内容だ! いつもはレジュメなしで、会場の観客の方たちの反応を見ながら臨機応変に話の流れを変え、笑いを入れ、拍手をもらいながら話してきたではないか!
そう思って、レジュメをめくるのをあきらめ話を続けていたら…
このzoom講演ってね…
相手の顔が映らないんですよ…。(いや、私の操作ミスで映らなかったのだと思うけど…)
スタッフの方が、「時間になったら『あと何分』という紙を出しますよ」とおっしゃっていたので、画面のどこかのボタンを何とかすれば映ったはずだ。でもその時は何にも映らず、なんの反応もわからず、一人であたふたしどろもどろ話をしただけだったのだ…。
終わった後、隣の部屋で聞いていた夫が暗い顔で「今回はなんか焦ってたな…」と言う。
「うん…。全然反応がわからなくてね…。ここでこういえば笑いが来るとか、全然わからないから、焦ったよ…」
もう、こんな状態では次の講演依頼なんか絶対来ないわ…
そう思った録画だった。
タイトルの「zoomでズーン」の由来はここ。
本当にズーン…と落ち込んでしまったのだ。
そして、講演当日の1月30日。あの最低しどろもどろな話が流れるのか、、、と思うと、またもやズーン…。
ところが…。
な、なんということでしょう!!!!!!
機械の不具合で、あの録画した映像が会場で流せないとのこと!!!!
主催者側の企画代理店の方は「すみませんがぶっつけ本番でお話をお願いします」と恐縮してくださったのだが、いやいや、あの悲惨な録画を流されるより、新たにここで話をしたほうがいい!!
午前中の打ち合わせでそれを聞いて、午後の本番までに、私は紙のレジュメを見るのではなく、そのファイルをモニターに映して見るようした。
リハーサルの時とモニターの位置も変え、見やすくしていざ本番。
終わった後、企画代理店の方が「赤星先生、録画の時と全然違いましたね、素晴らしかったです!」とおっしゃってくれたほどだった。
いや、本当によかった。
本番でも相手側の顔は見えなったのだが、でも、今回は「相手の反応は見えない」ということを分かったうえで話をしたので、心の準備ができていた。
いつも講演やテレビ出演のとき、たとえ上がったとしても「頭が真っ白になってしまう」ことはないのだが、リハーサルの録画のときは、リアルに「頭が真っ白になってしどろもどろになる」という状態だった。
講演当日、機械が不具合を起こしてくれて…… 不謹慎だが、本当によかった。
これが録画した時のモニターの配置。
モニターCにzoom画面が出る。
webカメラを見ながら話すので、モニターAやBを見ようとすると顔が完全に横を向いてしまう。
そういう細かなことは、やってみるまでわからなかった。
30日はちゃんとモニターA、Bをカメラの近くに移動させたので、レジュメを見るときも顔が横を向かずにすんだ。
26日のリハーサルがあったからこその改善策だった。ホッ…。