無言館
今日のNHK日曜美術館は、戦没画学生たちの遺作を集めた美術館、無言館の特集でした。
「シリーズ戦後60年(3)~戦没画学生、カンバスに込めた青春の思い」
解説は、映画監督の山田洋次さんと、窪島誠一郎さん(「信濃デッサン館」「無言館」館主・作家)のお二人。
戦没画学生の作品は、出征する直前に描いた油絵、日本画などです。
学生がほとんどだけど、中にはプロとして活躍していた人もいます。
でも、あと一年早く戦争が終わっていたら出征せずにすんだ人たちばかり・・・。
生きて帰ってくることはほぼ無理だと、わかった上で描いている絵は、学生のテクニックを越えて、すごい絵になっています。
今の学生の方がうまい絵を描くでしょう。でも、死ぬかもしれないとわかった上で、一番好きなもの、一番大事にしているものを描いて残しておきたい、という想いがあふれた絵だから、すごい絵になるのだと思います。
長野県の上田市にある無言館。一度行ってみたい場所です。