ブーイング
日本でも、昔は、何かの試合のとき、敵側のチームが失敗すると拍手が湧いたり、相手チームが点を取ると「ああ~~~」というがっかりした声が出ることがありました。
でも、そういう態度は失礼だ、という記事がそのあとの新聞、雑誌、テレビに必ず出て、それから日本人観客の、スポーツ観戦のマナーが出来ていったのです。
親指を下に向けて「ブーーーー」と声を出す、いわゆる「ブーイング」というのは欧米の習慣です。
最初、アジアにはそういう習慣がありませんでした。
でも、今はアジアでよく見かけます。特に日本チームに対して、中国や韓国の観客がなさいますね。
国歌を演奏中にそれをなさる方々がいらっしゃいます。
それがとても失礼な行為である、ということをマスコミが発表することはないのでしょうか。
日本では、どんな相手でも、スポーツの場で、観客が相手国を侮辱するようなことをするのは失礼である、ということが、過去40年間にわたって繰り返し繰り返し、マスコミで教えてきたので、日本人のマナーとして、そういうことはしなくなりました。
これは、日本人の「成長」だと思います。文化的な成長です。
そういう成長は、他の国ではしないのでしょうか?
「成長」は、どんな文化、どんな民族でも、したほうがいいと、私は思います。