人気ブログランキング | 話題のタグを見る

PC(ポリティカルコレクトネス)あれこれ

仕事中は古い映画やドラマを流しっぱなしにしている。
ネトフリやプライムビデオなど、古い映画が無料で見られるのはありがたい(まあ、登録するのにお金がかかってはいるが、見る本数に比べたら微々たるもの)。

昔の映画には、今の常識からみると「これはまずいよ…」「これは今だと絶対ダメ」「こんなことやったら今だったら訴訟問題だ…」というような言葉や行動がバンバン出てくる。

いわゆる人種差別や階級差別、LGBTQ差別、ジェンダー差別など、たくさんの差別が出てくる。
差別は「言葉」だけではない。
行動、出来事、しぐさや視線、カメラアングルなどにも出てくる。

例えば、こんなシーンは今だと無理だと思う。
小さな女の子のパンチラや、中学生くらいの女性の服装が逆光で体の線がばっちりわかるとか、濡れていて体の線が出ているとか、水着で騎馬戦やったりとか、女性の胸元や下半身をねっとり映すカメラアングルとか…。

昔のドラマだと銭湯の女湯で若い女性の裸が出ていた(夜遅くではなく子供も見る時間帯で)。
男性が女性に「女にしておくのはもったいない」と言ったり、料理上手な女性に「いい奥さんになれるね」と言ったり。
そういうのを、私は子供だったからいやらしいとも、変だとも思わずに見ていた。
今見ると、「うわー、今じゃこんなの放送できないよね」となる。

大人の女性たちも、こういうことで目くじら立てるのは大人っぽくない、こういうことを笑って受け流すのが大人のいい女だ、と思い込まされていたように思う。だから、批判の声を上げる人も50年前は少なかった。

当時の常識では受け入れてしまうのが普通のことだったんだろうけど、今ではそれがすごくヘンなことだとみんなが思うようになった。

PC(political correctness)政治的な正しさ、というと話が固くなるけど、まあ、みんなが平等に感じよく生きていければいいよね、ってことだから。





by akaboshi_tamiko | 2023-02-14 01:21 | Trackback | Comments(0)