21歳のころだったか、一人暮らしになってすぐ、鉄のフライパンを買った。
80年代初頭は、鉄のフライパンがごく普通に金物屋さんで売られていた。
そのフライパンを今も使っている。もう46年か…。
卵焼きも薄焼き卵も別に焦げないし、テフロンじゃなくても大丈夫。
テフロン加工のフライパンだと焦げない、という説があるけれど、それはテフロンがないと焦げる、というわけではない。
テフロン加工してなくても焦げないですよ!
鉄のフライパンだと油をたっぷり使わないと焦げる、と思っている人もいる。
テフロンなら油を使わなくてもいい、と思っている人もいる
いやいやいや、鉄のフライパンでも、油ギトギトにしなくて大丈夫。
適温で焼けば焦げないのだ。
焦げるから心配になって低温で焼くとかえって焦げつく。
小学生のころ、母が卵焼きを作ると焦げ付かないのに、私が焼くと何度やっても焦げ付いた。
どうしたら焦げないのか聞くと、フライパンを最初に熱くしておくといい、と教わった。
へーーーーっ!! 熱くしたら焦げるのかと思ってた!
びっくりしたけれど、実際やってみたら熱いフライパンで焼くと卵焼きはきれいにできた。
コツというほどのことでもないのだけど…
フライパンを火にかけて、熱くなるまでちょっと待つ。どのくらい待つかというと、私はたいてい手をかざして、熱くなったな、と思うくらいまで待つ。
でも、これって長年のカンみたいなものだから、もっと具体的に言うと…
ああ、写真には映ってないか…。実際は少し白い煙が出ていたのだが…。
白煙が出るくらいだと、卵焼きにはちょっと熱すぎるかな。フライパンをよく見て、白煙が上がる寸前がいい温度。(うちのフライパン、うちのコンロの場合)
白煙が上がってしまったら、火を弱めるなり、ちょっと火からおろすなりして、温度を下げる。
めんどくさくないですよ。見てればいいだけ。一回やると覚えるので、あとは簡単。
そしてできたのがこの卵焼き。
小学校3年生から、この出来上がり。卵が好きだから、卵焼きはもう何千回も焼いてきた。いつも変わらぬ仕上がり。テフロンだとかえって失敗したことあったなあ。
何事も慣れですね。