昨日は石けん運動ネットワーク事務局主催の石けんの講演会でした。
会員さん向けの講演会なので、一般公開はしていないのですが、オンラインで会員さんたちも多数視聴してくださいました。
会場でもオンラインでも熱心に聞いていただき、質問もたくさんあり、充実した講演でした。
いやー、私、石けんに関しては1~2時間じゃ足りん! 10時間でも20時間でも話せる!なんなら1週間でも話せる!
そして、どんな質問にも答えられる!
その答えは、たいていは、「こうすれば解決する」というものですが、「今の技術ではそれは無理」というものもあります。(今の技術を知ってるってことです)
ところで…。
講演に行くといつもちょっと悲しく思うことがあります。
ちょっときつい言い方だとは思いますが、石けん推進派の人たちは、石けんの洗浄力を心から信じていないのではないか、ということです。
私が石けんを使うのは石けんの洗浄力が高いからであって、環境に優しいからではない!
いや、もちろん、石けんが環境にやさしいのは事実ですが、真っ先に来るのは「洗浄力が高い」です。
なのに、石けんを推進する人たちは環境に優しいということを真っ先に言い、ポスターやパンフレットにそう書きます。そしてそれで終わり。
環境にやさしいだけで終わらず、そのあとに続けて「洗浄力が高い」ということをなぜ書かないんだろう…?
多くの講演会や石けん系のサイトを見ると、石けんは汚れ落ちイマイチだけど、環境に優しいから使っている、という人がたくさんいます。
そんなことはありません!下の写真を見てください。
右は夫の実家にあった30年間合成洗剤で洗い続けたガラスの器。
左はそれを私が石けんで洗ってみたもの
夫が高校生の頃にはあったというこの器、30年使っているうちに徐々に徐々に汚れが蓄積していって、薄茶色になっていったのです。
少しずつ、30年かけて変色したので、こんなもんだろう、と思って気が付かなかったんですよね。
でも、私が石けんで洗ったら買った時の状態に戻って、ガラスの器は透き通ってピカピカになりました。
正しく使えば石けんほど洗浄力の高い洗浄剤はありません。
正しく使えば、洗浄力は信じられないほど高いのです。
この「正しく使えば」というのが、どんなに難しいことなのかおびえる人もいるかもしれないけど、実は簡単です。
適量をよく溶かして適温で使う。
これだけです。
適量、よく溶かす、適温についてはまた次に書きましょう。