2005年 12月 30日
日之影町の町名の由来
日之影町は宮崎県北部の山間の町です。
隣町が高千穂町で、こちらは観光地として有名。
しかし、日之影町って、日陰だと思っている人がすごく多いです。
違いますよ~。
日陰の町ではなくて、日之影町。
影は古語では光のこと。
神武天皇の時代、雨が降り続いて、災害も多発した時、村の人たちが雨よ止め!と祈ったら、空が晴れて日の影(光)がさした、という故事に基づいた町名です。
月影という言葉は、月光のことでしょ?星影とは、星の光のことでしょ?
影という言葉は光のことです。
だから、日之影とは、日の光という意味なんです!
日の光がさした町。それが日之影町。
町名を決めるとき、そういう故事をちゃんと知っている人がつけた、素晴らしい名前なのに、日陰(ひかげ、と打って変換すると最初に出てくるのがこの文字。日陰)だと思っている人が多すぎます。
日陰と日之影は違いますよ~。
光さす町。
それから、五ヶ瀬川は東西に長い川です。東西に長い谷は、一日中日がさします。南北に長い谷は正午しか日がささないけど、東西に長い谷だと一日中太陽が川の上を動いていて日照時間が長いんです。(もちろん、地形によっては日陰ができるところもありますが)
谷間の町で日が差さないと思っているあなた、それは真っ赤なウソですよ~。
一日中日が当たる、日の光の差す町です。