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赤星たみこの戯言・放言・虚言日記♪ akaboshi.exblog.jp

漫画家・赤星たみこの日記です。 


by akaboshi_tamiko

石けん洗濯の理論

06/03/22/水曜
今日は、ちょっと石けん洗濯に関する覚書をダラダラと。

ミセル臨界濃度について。

ミセル臨界濃度以上に洗剤濃度を濃くしても洗浄力には変わりは無い、というデータがあるが、これは実験室のビーカーの中での話し。

洗濯というのは、実験室の中のビーカーの中でおきる現象ではなく、各家庭の洗濯機の中でおきる現象である。

ビーカーのようにきれいな洗濯槽で、実験室と同じ浴比で綿布だけを洗うということは、実際の家庭ではありえない。

洗濯槽はでこぼこしているし、隙間もあるし、ビーカーのように一重ではない。
衣類も綿だけではなく、いろいろな素材があり、汚れもさまざま。
また浴比(1キロの洗濯物を洗うのに必要な水)も、ビーカーの中に綿布をいれたくらいの浴比ではない。家庭の洗濯では、もっと布が多くなる。

ミセル臨界濃度以上に石けん濃度を濃くすると、球状ミセルの数が増える。
また、泡として水面に層状ミセルが発生する。
この余剰のミセルが、再汚染防止剤の役目をする。

衣類の汚れや洗濯槽の汚れが石けん液に溶け出した時、その汚れと石けんが結びついて脂肪酸となる。これが衣類に再付着すると黄ばみの原因の一つになる。

その脂肪酸が衣類に再付着するのを防ぐ働きをするのが余剰の層状ミセル(泡)である。
泡がちゃんとあると(ミセル臨界濃度以上の濃度だと)、結果的に、汚れ落ちが良くなり、すっきり真っ白に洗いあがる。

のだそうです。
すごいですね~。アワアワ洗濯にはこういう理論があったのか~。って、驚くわ!
Commented by sinosan at 2006-03-23 18:02 x
ミセル、球状ミセル、層状ミセルといった難しい響きの理屈を生活の実感でいうとアワアワになるんですね~。

金属石けん、酸性石けんを簡単に言うと石けんカスや残っているヌルヌルとなります。

理屈が分からなくても洗濯はできますが、理論を知っていると選択できる、単なるマニュアルでなく、いろんな状況にあわせて応用できるのがいいですね。特に石けん生活には応用力が試されると最近実感してます。

興味深いコメントありがとうございました。
by akaboshi_tamiko | 2006-03-23 00:09 | 石けん/洗濯 | Comments(1)