流れ灌頂2006
宮崎県北部の日之影町では、初盆を迎えた家庭では、流れ灌頂を行います。
舟に提灯や花などを飾り付けて流し、故人を偲ぶのですが、この舟に花火を仕掛けて、燃やしながら流すのが全国でも珍しいやり方だそうです。
うちの舟はこんな風に飾り付けました。

さすが「じっとしちょ連」エリモン部所属だけあって、エリモンを飾り付けましたよ!
赤星 という文字を彫りました。
ちなみに「えりもん」というのは「彫り物」がなまったものです。白い半紙に縁起のいい図柄を彫り、神楽を舞う神庭の周りに張り巡らせて魔を遮断するもの、それがえりもんです。
父はカメラや囲碁やコーヒーが好きだったので、それもエリモンで彫りたかったんだけど、カメラの絵を彫るのは難しいので、文字にしました。

五ヶ瀬川に持っていくのはこんな感じで、家の甥っ子や、近所の人が手伝ってくれます。

舟だけでなく、灯籠も流します。

火をつけて流すと、中に仕込んだ花火が炸裂してすごい迫力です。

全国でも珍しいこの行事、初盆の家だけでなく来年もやりたい!と思ったくらいです。
こういう伝統や風習は残しておきたいですね。
昔は舟の中に燃え残るようなものや、プラスチック類が全然無いので、流しっぱなしだったようですが、今は環境を考えて、ちゃんと舟の燃え残りを捕獲して引き上げます。ウエットスーツを着た人たちが下流で待ち構えていますので、ご安心を。


興津でもやりましたよ。ほぼ同じです。
ありがとうございます!
同じものが静岡でもあるんですね! 灯篭流しや精籠流し(箱型の行灯みたいなもの)を流すのはよく見かけるのですが、船を流してそれを燃え上がらせる、というのは日之影独特だ、と聞いていて、てっきり日之影だけかと思ってました。
舟にいろいろ飾り付けをして流すのも、昔はそのまま流しっぱなしでしたが、今はちゃんと引き上げて下流に迷惑かけないようにしています。時代ですねえ。
とっても時間のたったレスでごめんなさいm(..)m
私も地元を離れてから、こういうステキな風習のあることを誇りに思うようになりました。子どものころはなんとも思ってなかったんですよね。
もったいないなあ、といまさらながら思います。