優先トイレの意味(18日の日記の続き)
18日に、車椅子のマークのついた身障者用トイレについて書きました。
この話題、前にも私は自分の著書「くるくるピッ!」で書いたこともあります。編集部にはいつもより多くの手紙が来て、反応がすごくたくさん来ました。
今回のこのブログでも、予想通り反応が速く、いつもより短時間に多く付きました。
さて、トイレが混んでいる時、30人以上並んでいるようなときは、私は身障者用トイレもベビーベッド付きトイレも、多目的トイレも、全部使っていいと思っています。
一つでも個室数が増えれば、それだけ順番も早く回ってくるわけだし、遠慮して使わない、というのは、合理的ではないと思っています。
そこへ車椅子の方が来たら、そのとき『優先して』使ってもらえばいいわけです。
以前、車椅子の方が来たら優先してあげましょう、ということを書いたら、車椅子をお使いの方から「車椅子だから優しくしよう、というのは逆差別だ」というお叱りを受けたことがあります。
いや、わたしは「車椅子の人にたいしてどんなことも優先してあげねばならない」とは思っていません。
車椅子で不便なこともあるだろうし、せっかく車椅子の方が使いやすいトイレがそこにあるのなら、それを使っていただこう、と思うだけです。
私は、もし私が車椅子の方に気づいたら、先の日記にfuxokさんが書いてくださったように、「この方、先にしてあげてくださ~い」と大声で周りの人に言うようにしたいと思っていました。ただ、それをやろうと思っていたけれど、数年前に身障者の方から「それは逆差別だ」と言われてしまったのです。
また、実際に車椅子生活の友達から、「列の最後にいるのに先頭にしてくれ、とまでは言えない。近くなった時に優先トイレに優先的に入れてくれればいいんだよ」と言われました。
うーん、でもなあ、気づいたら先にしてあげたいけど、それって逆差別になるのかなあ、なんてためらいがありました。
でも、おーちゃんさん(ご自身も車椅子の方)が、こう書いてくださいました。
「身障者用トイレ(を混んでいないときには使ってもいいということは)で基本的には賛成です・・・
私も車椅子で、導尿もしていますが、ある程度感覚があるので定時ではないです。でも、行きたくなってからあまりガマンができないので、行列になっているとつらいです。
時たまオナカの調子が悪くなった時にはさらに大変です。
混んでいる時には最優先してほしいと思います・・が、ぜいたくでしょうか?
また、混んでいない時には空けておいてほしいとは思います。」
混んでいるときには最優先して欲しい、というお願いをいただきましたので、私も堂々と、「この方を先にしてくださ~い」と言うことにします。このお願いは、全然ぜいたくではないと思いますよ~!
fuxokさんが書いてくださった例は、ベビーベッド設置トイレの話でした。
私は以前里帰り中に、日本の公衆トイレ(そこはどのトイレにも赤ちゃんブースが有るのです)で赤ちゃん連れの人が入ってきたので、前の人に「すみませーーん、赤ちゃんをお連れのお母さんがいらしたので、次に空いたら行かせてあげてください」と仕切ったことが有りますが、皆さん嫌な顔一つすることなく、「どうぞどうぞ-」と言う感じでした。
お母さんは何度も「すみません、有難う」と言いながらおトイレに入っていかれました。とっても気持ちよかったです。
どなたかが声を掛けたらきっとそれがまた広がると思いました。きっと皆さん、恥ずかしいだけなんですよね~
私もこうやって仕切ろうと思います! ホントに、みなさん、声を出すのが恥ずかしいだけなんですよね。
あと、もう一つ、不思議な話をしたいと思います。
これももう10年ほど前に「くるくるピッ!」で書いた話です。
スーパーなどの店舗や公共施設などの駐車場に、車椅子のマークが付いている駐車スペースがあります。これはお店や施設に入りやすい、一番近い場所に設置してあります。
この「車椅子用駐車スペース」は、車椅子のステッカーが貼ってある車しか駐車できません。そして、車椅子をお使いの方は、車のドアを全開にしないと乗り降りが出来ないので、左右が広く取ってあります。
ここに、普通の車が停まっていることがあります。もちろん車椅子ステッカーなど貼ってない車です。なんかかっこ悪いなあ、と思います。
このことを『くるくるピッ!」という漫画で書いたのですが、そのときうちに来てくれたアシスタントさんも、担当編集者も、車椅子マークのことを知らなかったんです。そういうものがある、ということを知らなかったんだそうです。
私はこのマークのことや、駐車場でのルールを、車の教習所で教えるべきではないかと思いますが、まだ教習所で教えるようにはなってないようです。
なぜ教えないんだろう? そう思ってちょっと調べてみたのですが、10年位前に取材したことで、ちょっとうろ覚えになっているので、不確かだ、ということを前提に読んでください。
教習所で車椅子ステッカーのことや、ここには身障者の車しか停めてはいけない、ということを教習所で教えると、身障者を優遇しろ、と言っているように取られるので、強制的に教えることはしない、健常者の方々の配慮を望むのみ、というような答えでした。
うーん、謙虚で奥ゆかしいのもいいことですが、そこまで謙虚にならなくても・・・と思ったことを覚えています。
親戚に、目の不自由な叔母と、脚の不自由な車椅子使用の叔母と、車椅子で生活していた従弟がいます。不幸だとは思わないけど、不便な部分があるのは確かです。不便な部分が多いんだから、多少のことは優先してあげたいなあと思うし、そのこと自体は逆差別じゃないと、私は思います。

赤星先生のような方が増えるといいなぁと思っています。
私も、特別不幸だとは思ってませんが確かに不便なことは多いです。
逆差別だ!という話も実感します。
「障害者の方、ご案内!」なんてのはごめんです。
反対に、あからさまに邪魔者扱いされることも時たまありますが・・
さりげなく気遣ってくれる方に出会うとホントにうれしいですよ。


歩けるようになって一番怖かったのはスーパーを駆け回っている小さな子供たちでした。

皆様のコメント、もっともな事だと感じました。
突き詰めて言えば、ケースバイケース、。周囲の状況と自分の状況を照らし合せての判断ですね。
私はコーヒー液を使った浣腸。
『コーヒーエネマ』のブログ管理者です。
排泄関連なので、当然トイレ利用の事情の体験談も公開しております。
若い時の交通事故の後遺症が、今頃になって起こってきたのか腰の痛みと、痔もあるので、公衆トイレでも洋式を利用しております。
時には、車椅子専用のトイレを利用する時もありますが、外見からは変人に見られるかも知れません。
最近公衆トイレ利用した事も公開しておりますので、お時間がございましたらご参照して下さい。

近所のスーパーは警察(公安?)が許可をだす『駐車禁止除外指定車証』を見えるように置いてください、としてます。
許可がもらえない人であっても、つらい人はもちろんいると思うし、許可をもらっても正しい使い方をしてない人もいると思うけど。
人に優しく出来る自分になりたいし、みんなに優しい世の中になるよう考え続けます。
うっ変なコメント、ごめんなさい。

初めての海外で車椅子、父の不安は相当のものだったと思います。 案ずるより生むが安しで、道路の横断歩道の段差はなく、
車椅子でも不自由を感じることはありませんでした。
ものの本によると、傷痍軍人の人たちが自立して生活できるように
裏を返せば(政府があまり個人にお金をかけたくない)ということが
書いてあったような・・・
住んでいる人たちも親切で車椅子が通ると道をあけてくれるし
ドアも待ってて開けててくれたり・・・
「ぶつかってくるのは日本人ばかりじゃー」と
だんながのたまっておりました。(ハロウィンで人が多かった)
さて、トイレの話(前置きが長くてすみません)
ハワイは特に個別の障害者専用のトイレというものが見当たらず、
みんなと一緒の公衆トイレで奥が車椅子が入るくらいの
余裕がある広さでした。他の人も普通に気を使ってくれるし・・・
日本の離れみたいな特別に豪華で広いトイレである必要があるのか??? 官民入り乱れての談合がまかり通ってる世の中、もうちょっとスリムで心のある施設ができないものでしょうかねー。