親日家
岐阜県から帰ってきました。
東京駅で新幹線を降りて駅構内を歩いていたら、「ニッポン人よ、もっと親日家になろう」という(文章ちょっとうろ覚えですが)、というポスターがありました。
親日家というのは、確かに、外国人で日本のことをよく知っていているひとのことを言いますね。
日本人で日本のことをよく知っているのは親日家とは言わないですよね。
日本人なら日本のことを知っていて当たり前、だとみんな思ってます。
でも、最近、日本のことを知らない日本人が多いような気がします。
これは自戒をこめて、自分に対する警告でもあるんですが・・・。
日本のこと、というより、故郷のことをよく知らないまま上京して、大人になって故郷の歴史や文化を知って驚いたことがたくさんあります。
日本もそう。
外国に行って、初めて知る日本の文化。
私は25歳のとき、映画監督の溝口健二のことをはじめて知りました。それは、シカゴへ行って、シカゴ在住のアメリカ人に聞いて初めて知ったんです。
岡倉天心もちゃんと知ったのは20代の初めのころアメリカ人に聞いてからです。
外国人に教わって初めて知る、というのも、幸せなのか不幸せなのか。教わっただけ幸せだったのかも。
三人寄れば文殊の知恵、という、この「文殊」、原発もんじゅの事故のとき、あのもんじゅは文殊の知恵の文殊だったんだ、と気づいた。(遅いよ、自分)
そのあと、1990年に長崎の雲仙・普賢岳の大噴火で悲惨な災害が起こりました。
そのとき、デイブ・スペクターが、原発のもんじゅと、普賢岳についてコラムを書いていて、今でもすごく印象に残っています。
デイブ・スペクター、災害について述べつつ、普賢岳の「普賢」と原発の「文殊」がどちらも知恵をつかさどる菩薩の名前だ、ということにも触れていました。確か、ついでに竹林の七賢人にも触れていたし。凄いよね、デイブ。親日家の底力ってホント凄い!と思った出来事でした。
日本人ももっと親日家にならないと、日本、負けちゃうよ~。というか、私がもっと親日家にならないとね。