ターナーの絵
さっき見たNHKのニュースで、イギリスの美術館テート・ブリテン所蔵のターナーの「青いリギ山」という水彩画が海外の個人収集家に落札されて売られていきそうだ、という話を見ました。
売られないよう、テート・ブリテンでは200万ポンド用意していたのに、580万ポンドにまで跳ね上がり、美術館が出せる金額ではなくなったとのこと。
イギリスを代表する画家の素晴らしい作品を海外に流出させないために、美術館が用意した200万ポンドと、アートカウンシルが50万ポンド足し、足りない部分を国家遺産記念基金に支援を要請し、一般からも30万ポンドの寄付を募ることにしたそうです。
画面を細かく区分し、数センチくらいの場所を一口5ポンド(約1185円)で買ってもらう、ということらしいです。
もしこの絵がテート・ブリテンに留まることになったら、所有者のところに寄付した人たちの名前が出るのかな。そうなったらうれしいだろうなあ。
こうやって、国の宝である絵画を、国民みんなで守ろうとするところが、いい話だと思います。
日本の浮世絵とか美術品が、明治時代にどんどん海外の目利きに買われていったのを思うと、ちょっとうらやましい話です。