2007年 05月 19日
ついに来ました!
お~ほほほほ、飛んで火にいる夏の虫、とはこのことね!!
先週、私の家へある電話がかかってきました。
「奥様ですか? 重曹を使ったお掃除に興味はありませんか?」
おおおお!! 待ってました!!
「ありますとも!!」
わたくし、常々、重曹がかわいそうと思っていました。
空前の重曹ブームの中、重曹に出来ないことを無理にやらせようとする風潮があって、ホント、重曹さん、かわいそう、と思ってます。
ま、それは置いといて。
電話の相手は、40代くらいの女性。
私が重曹に興味があるとわかると、嬉しそうに重曹の話を始めようとしたので、それをちょっとさえぎって、「あの、重曹のpHはどれくらいかご存知ですか?」と軽く聞いてみました。
すると、相手の方は、 「ええ、知ってますよ。11.2です」と言うではありませんか!(声がちょっと得意げで、弾んでましたわ)
「ほぉ…。通常の科学の世界では、重曹のpHは8.2で、11.2というのは炭酸塩ですね」とカウンターパンチ。
すると「うちのは重曹を電気分解したものなんですよ」とさらに嬉しそうに言うのです。
「ほぉ~~~~。重曹って、NaHCO3ですが、加熱したり電気分解するとH(水素)が外れて、Na2CO3になるんですよね。Na2CO3って、炭酸塩なんですよ。重曹を電気分解するエネルギーを考えると、最初から炭酸塩を使ったほうがいいんじゃないですか?」と、静かに申し上げましたわ。
す~る~と~、彼女はさらにこう答えました。
「うちのはマイナスイオンが入っているので洗浄力があるんです」
来~~た~~わ~~ね~~~~!!
マ~イナスイ~オン~~~~♪
「マイナスイオンと、陰イオンの違いはご存知ですか?」
と、私。
このあたりから、相手の勢いがちょっと鈍ってくる。明らかに、まずい相手に電話してしまった、早く切りたい、という雰囲気。切らせるものですかっ♡
「えっと、私たちはそんな風に科学的なことを専門でやってるわけじゃないので…」と、及び腰。
「あら、でも、環境のことを考えてエコな洗剤を売りたいと言うのであれば、科学的な根拠もしっかり出したほうがいいんじゃないですか? マイナスイオンについては、まあ、通常の大学教授の話や専門書などを読むと、効果は否定されてますけどね」
「あ…、そうなんですか…」
マイナスイオンというのは正確な化学用語ではなく、便宜上つけられたイメージ用語ですからね。陰イオンですらない、イメージ戦略の言葉ですよ」と、私。
「えっと、何か、そういう先生なんですか?」
「いえ、ただの主婦です」
「はあ、貴重なご意見ありがとうございました」
最後は そそくさと電話を切られてしまいました。
あ~~、もっとお話したかったのにぃ~♡残念!!(。→ˇ艸←)プッ♥
マイナスイオンの説明はwikipediaのが一番わかりやすいです。
お手数ですが、下記のアドレスをコピペして、直接「アドレス」のところに入れて移動してみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3
うちにもかかってこないかなあー〜(笑)
重曹本当にかわいそう、100メートルの練習をしているランナーにマラソンにエントリーさせるような無茶な使い方、電気分解させるのはステロイド注射をするようなもんだって~の。
適材適所、もちは餅屋、重曹君に無茶させてはだめだよ。つ~わけで結構守備範囲の広いアルカリウォッシュが活躍する機会が多いのですね。生協とか重曹やクエン酸ばっかりではなく、アルカリウォッシュ共同購入に入れてほしいな~。
「重曹を使ったクリーンな洗剤のお試しキャンペーンで一本無料で差し上げてます」という電話でしたわ。
電解水の怪しさについて、しっかり理解してなかったから「いらない」としか言えなかったー。
あーん、一週間後にかかってくれば先生の言われたのと同じ事言ったのにぃ。ざんねーん!