食中毒予防は噛むことから
石けん楽会に、うちにもよく投稿してくださるsinosanが、すごく興味深い話を投稿していました。
許可を得て、こちらにも要約して転載します。
今まで食中毒予防といえば
手洗いをすること、
食べ物に熱を加えること
包丁やまな板、食器をよく洗うこと
テレビでも、手にシュッと吹きつける薬剤などが大々的に宣伝されて、菌を殺す薬品を使って予防することが広まっています。
しかし、そうした化学物質に頼らずにできる予防方法があります。
よく噛むこと
食事中は、水分を取りすぎないこと
よくかむことによって食べ物の表面積が広がり、、胃液に触れる面積を増やすことが大切なのだそうです。
胃液は、強い酸性で、ちょっとした菌なら殺してしまう殺菌力がありますから。
しかし、最近の日本人は、食事中に何かを飲みながら食べ物を流し込み、あまりかまずに飲み込む人が多いのだそうです。
日本人の、あまりかまずに飲み物で流し込む食べ方を 水洗式咀嚼法というそうです。
海外の観光地で日本人だけがコレラに感染することがあるのは、日本人の免疫力が落ちているとか、抗菌生活のおかげで菌に対する耐性が低くてすぐ感染する、などと言われていましたが、日本人の「水洗式咀嚼法」も、病気の感染に寄与しているのではないか、と言われはじめたそうです。
sinosanはまた岡崎好秀先生という小児歯科の先生のHPの「食中毒の予防は噛む事から」という記事そ紹介してくれました。
http://www.dent.okayama-u.ac.jp/syouni/OKAZAKI/omosiro/cyuudoku/cyuudoku.html
昭和21年、上海に日本軍の収容所がありました。
敗戦で食べ物がないから体力もない、トイレは粗末、食中毒の菌を媒介するハエはぶんぶん飛んでいる、飲み水は揚子江から引いた泥水のような水。
当時上海はコレラの大発生地帯でした。
ある日、収容所に帰りついた兵隊がコレラであることがわかりましたが、予防する薬も治療する薬もありません。
そのような状況の中で緊急コレラ会議が開かれました。
そこで決まったことは「食事中に一切水を飲まないこと。もし飲むなら数回に分けて少量ずつ飲むこと。
」というものでした。
唯一残されたコレラの予防法は、胃液による殺菌しかなかったのです。
窮地に立たされた人々は、故国に帰りたい一身でそれを守りました。
おかげで一人の感染者も出ませんでした。
これは伊藤桂一著「かかる軍人ありき」のエピソードだそうです。
最近の日本人特有の食べ方、水洗式咀嚼は、食事をよくかまないで水分で胃に流し込むので、胃液は薄まり、早く腸に食べ物を送ろうとします。だから本来胃液で殺菌される雑菌が腸に達して食中毒を起こす…。
食事中水分を取り過ぎない、よ~く噛んで食べ物の表面積を広くし胃液に十分接するようにすること。
誰にでも出来て、しかも健康にいい。
みなさんもこれから夏バテや食中毒にならないためにも、よく噛み、水は少しずつこわけにすること、これを心がけてくださいね。
あ、もちろん、よくかんでいるからと言って手洗いをおろそかにしてはダメですよ。
手洗いももちろん組み合わせて。
手洗いも、消毒薬や殺菌剤ではなく、流水で20秒以上洗うことが大切だそうです。
薬剤に頼らず、流水でよく手洗いし、よくかむこと。食事中の水は少しずつ。
ですよ~。
さっそく家族や友人たちに教えます!!
わたしも水洗式なので、気をつけます!
この場合、ビール程度のアルコールじゃ、
殺菌になりませんね(笑)。