人口に膾炙する言葉
先の日記にも書いたけど、キューティクル、歯周ポケットなどは子どものころ見たCMで聞いて覚えました。
これは造語ではなく、元からある一般名詞。
造語が一般名詞化したのが、「汚れの首輪」「天使の輪」「サボったリング」「エヘン虫」など。
アメリカでは商品名を一般名詞のように使う場合がすごく多いらしいです。
翻訳のアメリカ小説を読むと、例えば、コピーをとるのは「ゼロックスする」とか、「ティッシュペーパー取って」は「クリーネックスを取って」とか。
日本でも商品名が一般名詞化したのが、例えば「家具スベール」「スベラーズ」など。あれって商品名だけど、他のメーカーのほかの商品名がついているものでも、「家具スベール買ってきて」とか「スベラーズ買ってきて階段につけなきゃ」なんて言います。あと、ジープも、商品名だけど、ランドクルーザータイプの車はたいてい「ジープ」って言うとか。
そういえば、「写メール」「写メ」もすっかり一般名詞になりましたね。
あれはボーダフォンの写真をメールで送るサービスで、本当はボーダフォン限定だったのに、auの私でもdocomoの友達でも、携帯で写真を撮ってメールで送ることを「写メする」「写メ送ったから」なんて言います。
本来、auの写真送信サービスは、フォトメールって言ったのに、こっちは全然定着しなかったなあ。写メールのほうが断然わかりやすくて定着した、まさにこっちが「人口に膾炙した言葉」ですね。
Fender というのはあくまでメーカー名で、どうしてそんなふうなんだろうとずっと思っていましたが、赤星さんの「ゼロックスする」「クリーネックスとって」の記述を見て、妙に合点がいったのでした。
エレクトーンやピアニカも、たしか商品名ですよね。
商品名→一般名詞
ホッチキス→ステープラー
マジック(マジックインキ)→フェルトペン、マーキングペン
セロテープ→セロハンテープ
クレパス→クレヨン+パステル
等々
文具や画材って、けっこう商品名が多いですね。
特に3チャンネル。
その方が分かりやすいからでしょうね。
そういえば、昔、NHKのラジオニュースで商品名を放送した事があるそうですね。
熊本生まれのわたしは「リバテープ」が一番しっくりしますが、「カットバン」とか「バンドエイド」とかいろいろあるらしいです。
肩こり、筋肉痛には「サロンパス」で、「トクホン」はピンときません。
エレクトーン、確かにヤマハの商品名! 一般名詞は電子ピアノ・電子オルガンだそうです。カワイ楽器のがドリマトーンだそうです。ドリマトーンは忘れてたなぁ。
そうそう、画材とか分文房具って商品名がそのまま一般名詞化してますよね。NHKに出たかぐや姫が「神田川」を歌うとき、♪24色のクレパス買って・・・ というところを「24色のクレヨン買って」と歌詞を無理矢理変えられたことがありましたね。
山口百恵のプレイバックpart2の中で、♪緑の中を走りぬけてく真っ赤なポルシェ♪ が、緑の中を走りぬけてく真っ赤なくるま に変えられことがありましたね!あれはもう、どひゃ~~~、でしたね~~~(ーー;)
そうそう、私は子どものころ(九州在)はリバテープでした。東京に出てきたらバンドエイドになりました。あと、北海道は寒いので長い言葉を嫌い、サビオというのだ! とはうちの夫の弁です(^^)
肩こりには私もサロンパスですね~。
ピアニカは商品名。で、一般名詞は鍵盤ハーモニカですって!
商品名の話ではないですが、日本語ってホント面白いですね。
NHKの「気になる日本語」ってページを時々チェックしてますが面白いし勉強にもなります。テレビ番組は見てませんが。
私、最近別ブログでこの漢字が出たときに、「漢和辞典」で調べました。さすがに赤星先生は、サラサラと読めましたのに感動(?)
国文科出身なんて関係ない!! ガクッ。。。
関係ない話で、申し訳ありません。