泰葉、更年期説
昨年からの暴走振りを見ていて、ああ、これは更年期特有の暴走ぷりだ、と思った。
私自身も、同じ経験があるのだ。
私は、97年に子宮がんの手術をし、卵巣を摘出した。
卵巣摘出によって、女性ホルモンがぷっつり途切れて、そのときまだ30代だったけれど、いきなり更年期に突入。
これは、通常の年齢を重ねることによっておこる更年期と区別して、 「外科的更年期」と言うそうだ。
まあ、哺乳類ならどんな動物も、更年期は来る。男も女も。ホルモンのバランスが、若い頃と変わってくる時期は、男女どちらにも訪れる。でも、それは徐々にホルモンが減ってくるので、体もなんとなくそれに慣れていく。
外科的更年期は、今まで普通に女性ホルモンが分泌されていたのに、いきなりゼロに近くなるので、 症状も激烈に出る。
更年期は、一般に集中力がなくなると言われているが、それは私の経験によるとちょっと違う。
私はこれを「更年期熱中症」と名づけているが、ある一つのことに熱中してしまうのだ。ホルモンのバランスが乱れると、周りを広い目で見ることが出来ず、一つのことに徹底的に集中してしまう。学業に集中すると、ノーベル賞を取るくらいだ。(キュリー夫人とかね)
しかし、私の場合は「周りの人の嫌なところを見つける」、特に「夫のいやなところを考える」ということに集中した。
夫と出会ってから、現在に至るまでの、彼の嫌なところを思い出しては腹を立て、何でこんな人と結婚してしまったか後悔し、むかつき、でもこんなこと表情に出してはいけないわ、と思って我慢し(我慢しているつもりでも顔には出まくっていたけど)、むかつきを悟られないように気を使っているつもりだった。(バレバレだったけど)
そして、「自分がこんなに我慢しているのに回りはなんて無神経なんだ!」と考えていた。
周りの人が余りにも無神経なのに、私はそれを我慢して、なんて偉いんだろう。私はもともとわがままな人間なのに、自分を抑えてこ~~んなに我慢しているんだ。私みたいなダメ人間だってそこまで我慢しているのに、どうしてほかの人には出来ないんだ!? こんなダメダメ人間の私ごときですら出来ることなのにっ!!
というような心理。
この「私みたいなダメ人間」というのは、決して謙遜や卑下していっているのではない。「私って、自分のダメさをちゃんと自覚しているのよ」→「私って謙虚でしょ」という隠された自慢なのだと思う。
または、「私は自分のダメさをちゃんと認めた上で言っているのだから、私の言っていることは正しいのよ! でしょ、でしょ?」と、自己弁護というか、言い訳というか、自分のやっていることを単に肯定してもらいたいから言っているだけなのだ。
さて、そういう目で昨日の安葉の記者会見を見ると、「自分はダメ女だ」とか、「暴力的な女だ」とか、暴走ぶりを自ら認め、小朝師匠あてに脅迫メールを送ったことを報道陣に告白している。
暴走振りを自ら認めて謙虚に反省している、というのではなく、「私って、ほら、ちゃんと自分のダメな部分、把握してるのよ。冷静なのよ!」と、必死に自分をアピールしているような感じ。
そして、「もう、止まらないんです」とも。
ああ、これって10年前、外科的更年期になった私と同じ…。
私も夫に対して、相手のイヤな面、ダメな面をあげつらって、あれこれあれこれあれこれモンクを言ったことがある。これを言うと傷つけるよね、でも、言わないと気持ちが納まらないのよ! 口が止まらないのよ!! とばかりに、ありとあらゆる暴言を吐いた。
夫は最初はいや~な顔をして聞いていたが、そのうち、私の言葉がどんどんエスカレートしていくのを見て、なんだか痛ましいものを見るような目になっていった。
このことは、私の著書「はいッ! ガンを治した赤星です!!」に詳しく書いたけれど、このときの夫の態度で、私は更年期を乗り越えたのだった。今では漢方薬を飲んで、更年期「障害」は治まり、いくつもあった「更年期の症状」は激減し、気分の落ち込みも収まった。
泰葉も、そういう人が回りにいればよかったのに。
でも、今からでも遅くない。漢方薬やホルモン補充療法で、彼女の暴走は劇的に収まるのではないか、と思う。
私はすぐに何でもかんでも更年期のせいにする、と言われるのだが、いや~、人は思っている以上にホルモンに左右されるのだから。そこは自覚していたほうがいい。
そして、漢方薬を処方してもらったり、ホルモン補充療法を受けて、それで気分が収まれば、万々歳。納まらなかったら、また別のカウンセリングや何らかの対処法を考えればいい。
泰葉の暴走、私も経験あるからよくわかる。
夕刊フジのニュースより抜粋
「ひどいときには1日100通。全部で250通以上」脅迫メールを送ったと語った泰葉。メールで、ブログで小朝を執拗(しつよう)に罵倒したきっかけとして自ら挙げたのは、来年3月に明治座で行われる「三平物語」をめぐる小朝との行き違いだった。
「2年前から企画していた。私のプロデューサーとしての初仕事」。明治座の希望は小朝の演出・出演だった。すでに別居していたが、泰葉は小朝に直接交渉し了承をもらっていた。ところが、その後、小朝から演出を断られ、昨年11月の離婚を経て今年春、こんどは泰葉がプロデューサーを辞退。7月になって小朝は「出演もできない」と明治座に告げたという。
泰葉が、明治座に小朝キャンセルについて問い合わせると「理由は分からない」と困惑ぶりが伝わってきたというのだ。 泰葉の怒りが爆発した。
「父の舞台ですよ。非常に私は怒り狂いまして、それから攻撃、脅迫メールが始まりました。7月24日からです」
会見終盤には「父が恋しいです。甘えたいです。大好きです。私は、父が一番好きなんです」と泰葉は、突然涙を流した。
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↑この、突然涙を流した、というのも、更年期の症状の一つ。
感情のコントロールが難しくなるからね。
気持ちはわかるんだけどなあ。同情はするけれど、同感はしない。
うまく乗り越えて欲しいと祈るばかりだ。
そうそう、海老名ファミリーは、みんな大人になりきれてない感じ。お母さんが、みんなの成長を止めたような感じ。甘やかされたんだよねえ、泰葉。思春期を長く引きずって、そのあといきなり更年期なんだよねー。
海老名母のファックスが見事だ、素晴しい、という説もあるけど、47にもなった娘に対して「これから自分のやりたいこと(歌)がちゃんとやれるよう仕向けたい」とか、そんなことを書いていて、それって十歳の娘に言う言葉じゃないの?? と思ったわ。
あの一家で、親の七光りだけでない才能を持った、ただひとりの存在と思っていたので、よけい残念。
更年期の影響もあるでしょうが、「境界性パーソナリティ障害」の症例を読んでみると、当てはまるところが多すぎるので、そちらもあるのかなあ、という気もしますね(まあ、素人の生兵法は怪我の基なので、軽々には言えませんけど (^^; )。
一番は、やっぱり家庭環境、でしょうか…。
早く落ち着いて、「歌手」として復活してくれたらいいんですけど。
まさに同じ考えの方が、しかも経験者が・・・
自分が、そういうバイオリズムだと知っていれば、
周囲が言ってあげればとおもうのですが・・・
会見した時点で、だれかご忠信しているかも知れませんね。
いくらでも可能性があって、チャンスを伸ばせる環境下にいるのだから、その幸せのほうをもっと感じ取れるようにいて欲しいものです。
芸能人は夢を売る仕事なんですから、混沌を表にしてはいけません。
このままだと、逮捕されちゃった、騒音おばさんと変わりありません。そういう鬼の人相が焼きついてしまいそうで、なりませんでした。
と思いつつ、ニュースクリックしてしまったら、マスコミの方向性が腹立たしい方に行くので、今後は読まないようにしよう。
記者会見を開いたのはご本人の判断かもしれないけど、明らかに常軌を逸していると思われる人を映し続けるのは、マナー違反だと感じます。
境界性パーソナリティや、躁うつ病、統合失調症だ、と言う人も多いですね。
どれが正しい病名なのか、私にはわかりませんが、とりあえず更年期を疑って、そこから治療を始めて、それがうまく行けば万々歳。
もし更年期なのに躁うつ病の薬を処方されたる場合の害と、躁うつ病に漢方薬を処方された場合の害では、後者のほうがダメージは少ないので。
それにしても、今回の出来事は家庭環境も大きいと思いますねえ…。
本当に、いくらでもチャンスを伸ばせる環境にいるのに、それに気づけない、というのも苦しい話ですね。一つのことに執着してしまうのが、苦しみを生みますねえ…。
そうですよね!
マスコミは、泰葉ネタを面白おかしく報道してますが、これってまずいですよね。
彼女が追い詰められるのを見るのはイヤですねえ…。論調が、からかっているような、小ばかにしているような、ああいう報道の仕方は間違ってると思うし、そもそも、これをこんなに大々的に取り上げなくても、ほかにもっと重大なニュースがあるのに。