漫画家・赤星たみこの日記です。 

by akaboshi_tamiko

カテゴリ:水大賞( 14 )

日本水大賞委員会でした

今日は来年度の日本水大賞の第一回委員会だった。
(第一回といっても、日本水大賞は1999年から始まった歴史と権威のある賞で、今回は来年度の第21回水大賞へ向けての一回目の会議、ということです。)

私は第一回から審査員を拝命し、途中から委員に昇格し、今は審査員と委員を兼任している。

日本水大賞の名誉総裁は秋篠宮殿下(来年は皇嗣となられる)という、権威のある賞だ。

権威の高さというと、この賞は大賞だけでなく、国土交通大臣賞、環境大臣賞、厚生労働大臣賞、農林水産大臣賞、文部大臣賞、経済産業大臣賞と、6省の大臣賞があり。6省の大臣賞があるのは、確か、日本ではこの日本水大賞だけだったはずだ。
(このほかに市民活動賞、国際貢献賞、未来開拓賞、審査部会特別賞という賞もある)

と、権威づけを長々と書いたのは、日本水大賞の知名度が、一般の方たちにはまだまだ広まっていないのではないか、という懸念があるからだ。

環境関連の活動をしている人たちにはずいぶん広まってきたけれど、それ以外の人たちにももっと知ってもらいたい。
時々水大賞関連の記事を書くのはそういう思いから。

と、高尚な思いもあるのだが、今日は委員長の毛利衛さんから、いろいろ面白い話を伺ってきた。会議のあとの懇親会なので、いろいろ出る出る。すげー面白かった!

毛利先生以外の委員の方たちも、大学教授、環境や水関連の研究所の所長、理事、技術顧問といった専門職の方ばかり。
普段付き合う漫画家や出版関連の人たちとは全く違う世界の人たちで、懇親会の話は超面白かった。特に、有名な学者の先生の裏話とか…。

が、書けない話も多くてね…。どの業界も、内部の話は超面白いんだな、と思った夜だった。
(結局何にも書いてない。思わせぶりな記事になりました。すみません)てへっ



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by akaboshi_tamiko | 2018-12-10 23:19 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
日本水大賞の表彰式が近づいてきました。
日本水大賞とは、地球上の水環境をよくするために頑張っている人たち(個人、団体、企業、学校など)を表彰する権威ある賞です。

日本水大賞の事務局が勝手に選び勝手に賞を授与するのではありません。様々な活動をしている人たちに、自分たちの活動をアピールしてもらい、その中から優秀なものを選ぶわけです。具体的には、応募用紙に活動を要約して書いてもらい、資料などをつけて、事務局に送ってもらうという手順が必要です。

応募作品は毎年100を超え、多いときは200以上の作品が集まります。それを審査するのは環境系の専門家、研究者、大学教授の方たち。その中に私も入っていて、もう20年ずっと審査員をやっています。エロ漫画、、、じゃなくて、エコ漫画とエコ本を書いたことがあり、それで審査員に選ばれたんですよ…。

さて、その日本水大賞、今年はこんなポスターです。
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関東圏にある美術系大学の学生が去年制作したものです。

来年用のポスターの締め切りは、各大学に告知してあると思います。最優秀作品になってポスターとして使われると、賞金も出ますから、美術系大学の学生の方たち、ぜひ学校の事務局に問い合わせてみてください。
そして、ぜひご応募くださいね!まだ来年の分、間に合うと思いますよ!

さて、ここ数年、私はポスター選びの担当者として、学生さんたちの作品を見てきたのですが、今年はちょっと異変が起こりました。

それは、ある大学へ、説明会に行った時のことです。ここは授業の一環としてポスター制作にかかわってくれています。
今までは、水大賞の事務局の方だけが行って「水大賞とはなんぞや」「ポスターの大きさ、締め切り」を説明に行っていたのですが、今年は私もついていき、ポスター制作のアドバイスをしたのです。

いや、アドバイスというような高尚なものじゃなくて、たんなる「ちょっとしたコツ」みたいなものを言っただけです。
「もっとマチエールをつけること。バケツツールで色を流し込みました、だけではなく、たとえデジタルで描いていても、ブラシツールで丹念に塗る作業をしたり、手を動かすこと。パースはちゃんととること」といった、主に作画上の心構え的なものでした。

それから6週間経ち、学生さんのプレゼンを見せていただいたのですが…

たったあれだけのアドバイスで、全員の作品が、今までと違うものになっていました。
もちろん、この6週間に、担当教授のきめ細かなご指導があり、その賜物なんですが、ここ数年見てきた学生さんの作品と、明らかに違いがありました。
どれもが素晴らしかった!

一つ一つのプレゼンを見ながら、私は、本当に胸が熱くなって…。講評をいうとき、学生の前で思わず声が詰まり、涙ぐんでしまいました。いやー、ものすごく恥ずかしかった…。ただ作品見て講評言うだけなのに、涙ぐむなんて…。学生さんたち、きっとあきれたことと思います………

しかし、胸が熱くなったのは、20代の若者って、ちょっとした一言で、ものすごく、ものすごく伸びるんだ! ということを目の当たりにしたからなんです。若いって、素晴らしい!ということを、目の前で見せてもらったんですから。

私は自分の若いころを思い出して、それもまたしみじみ、ジーンとなったところでした。
若いころ、まだテクニックはなかったけれど、情熱とやる気だけはあった、あのころを思い出しました。

若さってすごい! 若い子の可能性って、ほんとに無限大!
若い人たち、若いうちに、どんどん手を動かして、バンバン絵を描いてほしいです。

がんばれ! 胸熱おばさんは、本当に、若さに感動してしまいましたよ。

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by akaboshi_tamiko | 2018-05-22 03:12 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
ストックホルムでは今年も世界水週間(今年は8月28日~9月2日)が開催されています。

これは世界の水問題に焦点をあて、その解決のために世界中の研究者たちが集まって研究成果を発表する一週間です。
素晴らしい成果にはスウェーデン国王からストックホルム水大賞が授与されます。そう、ストックホルム水大賞は、ノーベル賞と同等の権威ある賞なのです。

そして、この中でも特に若い研究者たちのための賞が「ストックホルム青少年水大賞」です。世界29か国の高校生たちがストックホルムへ集結し、研究発表をしました。

今年のグランプリはタイでした。今年はカール・フィリップ王子から授与されました。(去年はヴィクトリア王女から、でしたが…)
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この記事を読むと、タイの女子高生3人の研究は、アナナス植物(葉の間に水を蓄えるものが多い植物らしいです)の保水性を真似た革新的な水の保持装置。すごい研究だと思います!

今年のテーマはWater for Sustainable Growth、「持続可能な成長のための水」です。
農業に使う水は世界中どこでも大切なものだし、豊富にある地域もあれば足りない地域もあります。農業用の水を保持する装置を作り、しかも彼女たちは「このアイディアを私たちの地域の貧困をなくすために使いたい」と答えています。

「持続可能な成長」のことを、しっかり考えているのだなあ、と思いました。
身近に貧困の問題があり、水不足の問題があるのでしょう。彼女たちの言葉からは、そんな状況を打破したいという意欲が感じられました。

日本代表、山口高校は残念ながら受賞には至りませんでしたが、堂々と十分に健闘した、との報告を受けました。
(山口高校の健闘ぶりは、また追ってお知らせしますね。取材に行っていないので、事務局に聞かねば)

ちなみに去年のストックホルム青少年水大賞の様子はこちら。
その1  その2 その3  その4  その5  その6  番外編 
よかったらご覧ください。

去年、実際に見てきた「ストックホルム水大賞」と「ストックホルム青少年水大賞」は、話に聞いていただけでは伝わらない、素晴らしいものでした。もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。


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by akaboshi_tamiko | 2016-09-01 03:22 | 水大賞 | Trackback | Comments(4)
ストックホルム関連、キモノネタだとアクセス数が増えて、FBのイイネがたくさんつくんですよね…。確かに、キモノネタは多くの読者の関心事ですし。

でも、今回は高校生たちの頑張りネタです。個人ネタと交互に入れておきます。
(当然、今回のカテゴリーは「水大賞」です)

さて、下のイラストはストックホルムでプレゼンしているときの様子です。
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英文で書かれたポスターを指し示しながら、三人の高校生たちが内容を説明をします。各自、自分のパートを英語でしっかり覚えて、バッチリ説明していました。
国際審査員の方たちの質問(当然英語)にもちゃんと英語で答えるのですが、それを私たちはそばでドキドキしながら見守っていたわけです。
右後ろの方に小さく描いてあるのが、顧問のM先生、指導のY教授、私、河川協会のOさん。

世界の壁は厚く、高く、惜しくもグランプリと準グランプリは逃しましたが、でも、越えられない壁ではないと思いました。

そのあと、日本の高校生たちは、29か国から来た高校生たちと交流を深めたのでした。
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高校生のうちにこういう機会を持てるなんて、本当に羨ましい。世界大会で海外の高校生たちと研究成果を競い合い、その後、ドレスアップしてパーティに出るなんて、ねえ。
(あ~、もっとたくさん描きたかったけど、スゴイ人数なので私が話した生徒さんにとどめました)

どこの国でも、その国が工業や科学技術面で発展するためには、理系の学生が育ってくれないと。こういう経験をした高校生たち、自国に帰ってからどういう道に進むのでしょうか。

彼らには洋々たる未来が開けている、、、はず!
日本の高校生も、世界の高校生も、みんな頑張って!
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by akaboshi_tamiko | 2015-09-21 01:43 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
9月10日の記事「ペットと一緒に救助されるには」は、リツイート数がぐんぐん上がり、100以上リツイートされたようです。FBのイイネも3600を超えました。

災害の真っただ中、ぺットと一緒に救助されるために必要なことなど、読者の方たちの関心が高かったからだと思います。

しかし、このところ日本では水災害が深刻化しています。いえ、日本だけではなく、世界中で、洪水などが多発しています。雨の降り方が昔とは違ってきているのです。一か月分の雨が一気に降ってしまうとか、この雨量は尋常ではありません。
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という風に、雨量が今までとは比較にならないくらい多くなるのは、根底に地球温暖化があるからです。

地球温暖化って、なんとなく遠い話に思っていた人も多いでしょうが、この並外れた雨量とその結果起きる洪水は、いつ自分の身に降りかかってきても不思議はありません。防災のことを考えるのであれば、その根っこに地球温暖化があるということを頭の隅っこに入れておいて欲しいのです。

さて、そういう地球規模の気候変動に対して、世界中の研究者、科学者たちがさまざまな研究や実験や調査をしています。
また、それだけでなく、水の浄化(河川湖沼海すべての水質)、水防災、灌漑や水源涵養など、水に関するあらゆる問題を解決するために研究・調査をしている方たちが世界中にたくさんいらっしゃいます。

その人たちを応援し、表彰するのが「ストックホルム水大賞」です。スウェーデン国王から授与され、ノーベル賞と同じクラスの賞なのです。(と、何度も書いてますが、繰り返し言わせてくださいね、だってものすごい賞なのに、知らない人が多いので…)
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その「ストックホルム水大賞」が創設されてから数年後、日本でも水に関する賞が創設されました。
そう、「日本水大賞」です。
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日本でも、水環境を良くするために研究や活動を続けている人たちを応援するためにこの賞が創設されました。
私はその創立時から審査員をさせていただいています。

日本水大賞でも、ストックホルム水大賞でも、地球規模の気候変動に関する危機感を持ち、さまざまな活動や研究を応援しています。
去年(2014年)の日本水大賞のグランプリは岐阜市水防協会の「水と闘い半世紀 新たな時代の水防団 ~次世代を担う若年層へ水防の継承~」というものでした。

今年は岩手県立宮古工業高等学校 機械科 津波模型班 地形特性を反映した津波模型による疑似津波の実演活動~津波防災への啓発活動と津波模型製作の継承~でした。

ぜひ、活動・研究内容を読んでみてください。
今後の対策など、参考になることが多いと思います。

追記
活動内容を見るには、まずこちらhttp://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/oubo_jyusyou__frame.htm をクリックしてください。
すると、左端に第17回、第16回、、、、と、過去の受賞年代が出てきます。

岐阜市水防協会は第16回をクリックすると、一番上に出てきます。
宮古工業高等学校第17回をクリックすると一番上に出てきます。

見づらくてすみません…
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by akaboshi_tamiko | 2015-09-17 02:44 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
8月26日は、SWPの受賞セレモニーと、スウェーデン国王主催の晩餐会でした。
場所はノーベル賞の授賞式と同じストックホルム市庁舎で、本当にものすごく正式な、超フォーマルなパーティ!前日の王女主催のパーティよりもさらにさらにフォーマルでした!

本格的なセレモニーの前のカクテルタイムで、この日のドレスコードはブラックタイ。みなさん、タキシードやイブニングドレスです。
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ストックホルム・ジュニア・ウォーター・プライズの出場者(高校生)たちも招待されていて、昨日の王女主催の授賞式と同じドレスですが、これ、みなさん女子高生なんですよ。
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男子高校生たちもまた決まってます。
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世界中から集まった高校生たちが、仲良く写真を撮りあい、交流が深まるというのもこの賞の副産物。
私も世界平和にちょいと貢献しました。
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と、また、着ている物の話題だけで終わるわけではありませんからね。
ちゃんと、SWP(ストックホルム水大賞)の話もしなければ! もう、ホントにすごい賞なんですからね!!

今年のSWPのグランプリ受賞者はRajendra Singh(ラジェンドラ・シン)さん。インドでの渇水、旱魃、水不足を解消するための地道な活動、地域住民の方たちを力づけるための活動を長く続けてこられた方です。
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上の写真は、24日、ストックホルム市主催のレセプションのときのもの。シンさんが旗を掲げ、大勢の人たちと「ワン・プラネット!ワン・ウォーター!」の声を上げながら街を歩いてきたところです。ワンプラネット、ワンウォーター、まさに、地球上の水はすべてつながっていて、一つなんです。誰かが勝手に汚したり、勝手に多く使いすぎたりしてはいけないものなのです。そういうことを主張しているのだな、と思いつつ見ていました。

26日も、この市庁舎でセレモニー&晩餐会です。(ノーベル賞と同じです)
階段の下で音楽が奏でられ、、、、
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国王ご夫妻入場!
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カメラを向けたのは私だけではありません。みんなスマホやタブレットやデジカメを向けて写真撮る撮る。
日本では考えられないです…。

そして、この後、歌やダンスのアトラクションもあり、参加者を楽しませてくれます。
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階段の下で「インド風」のダンサーが「インド風」の踊りを踊って、インド出身のシンさんのための演出でしょう。

晩餐会は二階の黄金の間であるのですが、それはまた明日以降に。すみません、締切真っ最中なので、小出しにします。
でも、これだけは言っておかねば。

SWPストックホルム・ウォーター・プライズはどういう賞かというと…
1991年に創設された、水に関する研究や開発、さまざまな活動に成果を上げた個人、組織や機関対して贈られる世界的な賞です。
ストックホルム国際水協会(SIWI)が毎年発表します。

SWPは、ストックホルム水財団、スウェーデン王立科学アカデミー、国際水協会、水環境連盟、ストックホルム市がサポートし、スウェーデン国王、グスタフ16世の後援を受けているという、まさにノーベル賞と同クラス

日本人も過去、お二人受賞しています。
1994年の久保 赳氏2001年の浅野 孝 氏のお二人です。
このお二方の業績も詳しく紹介したいところですが、力尽きました…。

SWPの歴代受賞者のページはこちら。英語版ですが、お二人の業績も出ています。
http://www.siwi.org/prizes/stockholmwaterprize/laureates/

日本人の研究、業績が、世界の水環境のためにものすごく役立っているのを、私たちはもっと知って、誇りにすべきではないでしょうか。ホントに、もっともっと知ってもらいたいです、SWPのこと。そして、日本水大賞もよろしく!
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by akaboshi_tamiko | 2015-09-07 02:26 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
8月中にストックホルムで開催されたSJWP(ストックホルム青少年水大賞)から戻ってきて、時差ぼけと仕事のバタバタで、続報が遅れてすみません。

今回、SJWPに出場する高校生と、学校の顧問の先生、指導教授、日本の事務局の方にくっついて、最初は観光目的という不純な動機で一緒に行ってきたのですが……。

いや、もう、SJWP、すごい! 私の物見遊山的な気持ちは見事に吹っ飛びました!
SJWPは、思っていた以上に、聞いていた以上に、すごかった! もっともっとマスコミに取り上げてもらいたいです!
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都立多摩科学高等学校、科学研究部の三人。着物で正装し、国王陛下の写真の前で。この正装がまったく浮かないで、しっくりなじむ、フォーマルな会場でした。
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そう、とにかくフォーマルなんです。参加する人たち全員が、正装でこの賞に対する敬意を表しているのです。もちろん、民族衣装で敬意を表してもいいですし、学生の場合は制服が第一礼装になりますから、学校の制服でもいいですね。
大人の場合は、イブニングドレスやタキシードやフォーマルな三つ揃いが多かったようです。

着る物だけで権威の高さを計るわけではないですが、やはり私なんかは、こんなに正式なパーティ会場は初めてだったので、ホント、ちょっとビビりました。漫画家のパーティで、豪華で派手なパーティは経験ありますが、漫画家の場合、もっとふざけた装いも多いし、中にはジーンズの人もいるし、Tシャツの人もいるしで、全員がこんなにも正装・盛装というのは経験ありません。
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着ているものがフォーマルだから報道してほしい、というわけではないですよ。みんながそれだけ敬意を払うほど、内容が素晴らしいからです!

今年のストックホルムジュニアウォータープライズのグランプリはアメリカの高校生、Perry Alagappan君。
授賞式の様子が動画で見られますから、ちょっと見てください。
http://siwi-mediahub.creo.tv/prizes-and-awards/stockholm-junior-water-prize/2015_stockholm_junior_water_prize_highlights

動画の中ほど(57秒あたり)に出てくる、国際審査員の委員長フレデリックさんがおっしゃっているように、この研究は、飲用水や下水を汚染している重金属類を取り去るハイテクメソッドで、大変有益であると。水の汚染は、先進国が工業廃水で毒物を垂れ流しているようにも思えますが、鉱山や鉱床から流れる金属の汚染もありますし、こういう研究は世界中どこでも役に立つはずです。

こういう研究を高校生がやっちゃう、というのが世界のすごさ、アメリカのすごさだと思いました。Perry Alagappan君はこの研究にじっくり取り組みました。300通ほどのメールを世界中の専門家に出したそうですが、戻ってきたのは半数程度だったとか。そういう地道な研究と実験を繰り返してきたのだそうです。

しかし、私が小耳にはさんだ情報では、アメリカでは、ストックホルムへ出場する権利を得た段階で、その生徒はアメリカの大学にどこでも入れるのだそうです。すごいなあ…。それだけ、この賞に応募することのすごさを社会が認めているわけなんですね。ちなみにPerry君はスタンフォードへ進むそうです。

ところで、多くの人の関心事であろう、この日のメニューなんですが、これ、美味しかったですよ!(こういう柔らかいネタも入れて、硬軟取り混ぜるのが私のブログですから)
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ああ、今日は、ストックホルム水大賞で、かつて日本人が二人も大賞を受賞していることも書きたかったのですが、ちょっと力尽きました...。その話はまた後ほど。

しかし、ストックホルム水大賞のこと、ストックホルム青少年水大賞のことを、もっともっと日本のマスコミは報道してもらいたいです。ノーベル賞と同じ価値のある賞なんですから! マスコミ関係者の方々、よろしくお願いいたします。
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by akaboshi_tamiko | 2015-09-04 21:22 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)
SJWP(Sストックホルム・Jジュニア・Wウォーター・Pプライズ)の日本予選を勝ち抜いた都立多摩科学技術高等学校。小金井市にあります。

小金井は、黄金井と書くこともあるくらい、黄金に値する豊かな水が湧くことに由来する地名だそうです。黄金井の湧水は武蔵野段丘の崖のくぼみから湧き出ていて、これを「ハケ」と呼びます。

ハケと呼ばれる水は酸性雨を中和してくれます。じゃあ、アルカリ性なのね、と単純に思うところですが、そうそう簡単に話は進みません。多摩科学高校科学部のメンバーは、地層や水質を調査し、なにが酸性雨を緩衝させるのか、仮説を立て、研究してきました。

その地道な研究が実を結び、SJWPの日本予選を勝ち抜いてファイナリストになったのです。

8月22日、世界中から、水に関するさまざまな研究をしているファイナリストたちがストックホルムに集まりました。
そして23日は自分たちの研究を国際審査員の方々にプレゼンをする日です。出場国が多いので、このプレゼンは二日にわたります。(これは初日の23日。アルファベット順に分けてあります)
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その審査をするのがこの国際審査員の方々。世界各国から集まった精鋭たちです。
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左から4人目の背の高い男性が日本のS教授。日本からは二人目の国際審査員です。ここしばらくアジアからは出ていませんでした。

今年のファイナリストの中で、強敵はアメリカ。
重金属で汚染された水を、ナノチューブを使って浄化するというもので、そのナノチューブも自分で作った、という手ごわい高校生です。高校生なのに、たくさんの大学にメールを出し、共同研究をしてもらったり、素晴らしい研究でした。

日本の研究も、高校生たちが頑張って英語で受け答えして、観客や審査員の評価もどんどん上がっていったようです。
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23日、私は着物で応援に行きました。
これがいいのか悪いのか、悪目立ちというか、、、、ものすごい人気で、写真撮らせてくださいと何人にも声をかけられました。
そして、日本の高校生たちに描いてあげた似顔絵を見た、ほかのファイナリストたちや、スタッフの人たちからも似顔絵を描いてと頼まれ…。
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結局、20人くらいに描いてあげたのですが、みんな大喜びしてくれました。それはそれでいいけど、、、主役の高校生たちはどうなるのよ、、、という突込みの矢が全方向から飛んでくるような…。
まあ、雰囲気がよくなってリラックスできた、かもしれません。

二日にわたる激闘の審査が終わり、25日はヴィクトリア王女主催の晩餐会。この晩餐会のときに、グランプリと準グランプリの発表があります。
会場はノーベル賞受賞者が泊まるホテル、グランドホテル。
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ホテルの重厚な階段を上がって二階へ行くと、そこではシャンパンが振舞われ(ファイナリストたちにはノンアルコールのもの)、各国のジャーナリストやオーガナイザーたちが集まって談笑していました。
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日本チームもほかの国のファイナリストたちと楽しく写真を撮って談笑中。やはり着物は人気ですね。

そして、いよいよ階下の晩餐会会場へ。
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私たち日本の指導教授や事務局の人は19番のテーブル。大使館の方もお見えになっていました。
ヴィクトリア王女がおつきになったとき、みんな起立してお出迎え。写真を撮っている人がたくさんいましたが、私の席から出は撮れなかった…。
テーブルにつき、様々なアトラクションもあり、美味しい食事も楽しみながら発表を待ちます。
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そして、いよいよ、、、準グランプリの発表。

・・・・手に汗握り、ジャパンという声が聞こえないかドキドキしながら待ちました。

しかし、聞こえてきたのは「チリ!」
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南極圏の菌類が農業の水効率を上げる、という研究でした。ロメインレタスを使って、少ない水で生産性を上げるための研究です。ヴィクトリア王女から賞を手渡され、緊張するチリの高校生たち。

そして、、、、グランプリは、

「アメリカ!」という声が聞こえると、私と同じテーブルに座っていたアメリカのオーガナイザー(事務局の人)が、立ち上がり、歓声を上げました。
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ヴィクトリア王女の横に立っているのがPerry Alagappan君。おじいさんの代にインドからアメリカへわたってきたのだそうです。ワールドワイドな研究になったのは、そういう背景もあったのかもしれません。

グランプリを逃して、気落ちしてしまいましたが、、、
それでもまた来年がある。

日本の高校生たち、この世界のひのき舞台に立ってみたいとは思いませんか!? SJWPは、世界中から水の研究をしている若い科学者が集まり、研究発表をし、評価をもらう場です。

スウェーデン王室も、SIWI(スウェーデン・インターナショナル・ウォーター・インスティチュート)も、各国の水関連・環境関連のコンテスト関係者も、もちろん日本水大賞の関係者も、大人たちが真剣に取り組んでいるこのSJWP。ここで自分の研究を発表して、世界一になってみませんか!?

日本はかつてグランプリと準グランプリを受賞しているのですから夢物語ではありません。

今、これを読んでいる日本の高校生たち、学校関係者の方々、ぜひ、来年のSJWPの予選に応募してください。今年の雪辱戦は、今から始まっています!

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by akaboshi_tamiko | 2015-08-26 19:19 | 水大賞 | Trackback | Comments(8)
現地時間の21日夜にストックホルムへ到着し、一夜明けた22日。

SJWP(ストックホルム青少年水大賞)の日本予選を勝ち抜いた都立多摩科学高等学校科学班の三人は、自分たちのやってきた研究と実験結果をポスターやカードにまとめ、ストックホルムへ持ってきています。SJWPで、その研究成果を発表する本番は23日、この日(22日)は、最後の練習の日です。

ホテルの部屋の中で、本番さながらに練習をしますが、これがすべて英語!
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実は、過去に日本から出場した高校生たちは、すべて通訳をつけて発表していたのだそうです。でも、世界中から来る高校生たちは、英語圏ではない国から来る子たちも、全員英語でプレゼンしていて、日本だけが通訳をつけていたのです。
英語圏以外の国から来る場合は通訳をつけてもいい、という規約があるので、通訳付きでいいんだけど、やっぱり英語で直接発表するほうがインパクトがあります。

というわけで、今年は、自分たちで英語でプレゼンできるよう、指導教授も、事務局も、そして本人たちもすごく頑張って、英語で発表できるまでになったのです。

この日、午前中はずっと練習です。最初の練習では、みんなかなり緊張して、英語をしゃべることに対する気後れもあるようでした。苦手意識が先に立っちゃうんですね…
しかし、指導教授が本番のように質問をぶつけ、それに答える、という練習を数回繰り返しましたが、その数回の間に、高校生たち、英語が上達していくんです!そして、声も態度も、どんどんよくなっていくんです!
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午後は、高校生たちはSJWP(ストックホルム青少年水大賞)の指定のホテルへ移動。
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白いポロシャツの女性たちが、SIWIのスタッフです。
SIWIとは、ストックホルム・インターナショナル・ウォーター・インスティチュートの頭文字で、このSIWIが、ウォーターウィークのモロモロを取り仕切っているのです。
(ウォーターウィークというのは、毎年夏にストックホルムで水関係の会議やコンテストが一斉に開催される一週間。この期間中に、SJWP〈ストックホルム青少年水大賞〉も開催されるわけです)

世界各国からSJWPに出場するために集まった高校生たちは、全員が指定のホテルに泊まります。その際、同じ国の子が同じ部屋に固まるのではなく、一部屋に2~3人ずつ、各国取り混ぜてバラバラの編成にして宿泊するのだそうです。これはどうやっても外国の友達ができる! はず!!

でも、日本人はやっぱりシャイなので、なかなか話しかけられない…
というわけで、私が彼らのIDカードに似顔絵を描くことにしました。会話のきっかけになるかもしれないし。
なかなかいい感じにできた似顔絵ですが、これがのちにとんでもないことに発展するとは、その時は知る由もなかったのでした…。

さて、この日はホテルを移動したあと、午後は市内観光。高校生たちも一緒に、市内を回りました。
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ストックホルムに何度も来ている事務局のOさんお勧めのスープ屋さんで遅めの昼食。スープに入っている白っぽい物はマヨネーズです。私はサラダにしましたが、量が多くてね…。飛行機に乗ってからずっと食べっぱなしです…。夜もまたすごい量の食事でですね…。写真もあるけどこれはまた別カテゴリで書きます。

翌、23日。
プレゼン会場の前で、出場者たちの記念撮影。
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後ろのテントの中で、各国の高校生たちが自分たちのやってきた実験・研究を発表します。
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日本の高校生たちの活躍はまた明日! お楽しみに!!
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by akaboshi_tamiko | 2015-08-24 19:02 | 水大賞 | Trackback | Comments(4)
SJWP(ストックホルム青少年水大賞)に出場するチームと私は、成田⇒フランクフル(12時間)(+乗り換え待ち時間1時間半)ト⇒ストックホルム(2時間)のフライト、タクシーで市内へ、そしてホテルヘルステンへ、ようやくたどり着きました。(古風な、こじんまりしたホテルです)

先に来ていた国際審査員のS教授も合流して、晩御飯を食べにいくことになりました。
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ホテルの目の前にあるレストランで、みんなぐったりしつつ、食事となりました。
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いや~、一食分が多い! 私はシーザーサラダのチキンを頼みました。Nさんはシーザーサラダのエビ。そして、エビのサンドイッチを頼んだA君、エビがあまりにも多くて、食べるのが大変そうでしたよ。

食事のあとは近所へ、水とかモロモロの買い物。
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買い物も終わってホテルへ戻るとき、ゴミ箱マニアの私は、当然ゴミ箱の写真を撮りました。ええ、撮りましたとも!
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ゴミの分別はこんな感じ。
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スウェーデン語の表示だけど、なんとなく読めますね。プラスチックの容器、雑誌・新聞、紙、金属、透明ガラス瓶、色付きガラス瓶、とか。

この日は疲れて、みんなぐったり。明日、高校生チームは、明後日のプレゼンに向けて練習の日です。
この練習から見せてもらいましたが、、、、、
いや、詳細はまた明日。
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by akaboshi_tamiko | 2015-08-24 07:00 | 水大賞 | Trackback | Comments(0)