59歳頃から60代前半の数年間、かゆみを含む更年期症状の治療として、女性ホルモンのテープを処方してもらっていた。
確か65歳くらいのとき、担当医に「そろそろやめてもいいかもしれないですね」と言われる。
私も「まあ、もういいかな」と思い、やめることに同意したのだった。
しかし、その後1年ほど経った頃、
体のかゆみが我慢できないほどひどくなった。
かきむしり、みみずばれ、かさぶたができる。
かゆくて夜眠れない。
体が痒いとき1参照
あんまりつらいので、テープ貼りたい!と思い、引き出しを探してみたら、残っていたのだ!
2枚のテープ!
それを貼ったら、なんと、かゆみ止めを塗っても引かなかった
かゆみが10分くらいですーっと引くではないか!
もうびっくり!!!やった!!!
最初の一枚の時は「これ、気のせい?プラセボ効果?」と、自分でも半信半疑だった。
2~3日後、またかゆくなったので残りの1枚を貼ると、またスーッと痒みが消える。
それで、次の検診日が来る前に、予約なしで病院に行き、担当医にまたテープの処方をお願いした。
かゆみの治療で女性ホルモン補充なんて、やってくれるかなあ…と疑問だったが、とにかく状況を説明した。
かゆくてかさぶたになった写真、みみずばれになった写真を見せ(ちょいグロなので、先生も嫌だったかもしれない…)、翌朝はそれが引いていること(かさぶたは残るけどみみずばれは治っている)、夜になったらかゆくなること、ホルモン剤のテープを貼ったらかゆみが引いたこと、などを切々と訴えた。
そういう説明が効いたのか、処方してもらえることになった。
よかったー、処方してくれて…。
本来なら2日に1回、腹部に貼るそのテープを、今は半分に切ったものを週に2回(つまり1枚分を週1で)貼っている。
担当医も「それくらい少量なら、まあ、いいでしょう」と、一応賛成してくれている。
テープを貼り忘れるとまたかゆくなり、いかんいかんと、夜中に慌てて貼る。しばらくするとかゆみがおさまる。
そんな具合だから、かゆみに女性ホルモン、なかなかいい方法だと思う。
しかし、これをどこの病院でもすんなり処方してくれるかというと、あんまり一般的ではないかも。
特に60代以降の高齢女性だと、
「更年期? もう終わってるでしょ?」と言われて拒否される可能性も高い。たくさんの女性が「体がかゆいのは単なる乾燥だけではない、女性ホルモン欠乏症のひとつだ」という声を上げてくれるといいな、と思う。(もちろん乾燥のみでかゆくなる人、ほかの病気の人、色々いるはずで、女性ホルモンさえ補充すればいい、というわけではない)
高齢者施設で、毎晩利用者さんの体に保湿剤を塗るより、テープを1週間に1回とか2回貼ってもらうほうが、介護の面でも楽ではないかなー、なんてことも考えたりする。
最終的には自己責任で、いろんなリスクを説明してもらい、自分で判断するといいと思う。
痒み解消の一つの選択肢として、どうかな、と思っているのだけれど…。
参考リンク