昨日は宮崎県漁業協同組合連合会のバイオマス取り組み事例の取材に行きました。
宮崎市漁協で使用する発泡スチロールの魚箱を、生分解性プラスチックの魚箱に替える、という取り組みをやっています。とうもろこしのでんぷんから作ったプラスチックで、発泡させているので、生プラの魚箱は従来の発泡スチロールの魚箱と見た目や感触はまったく同じです。
ちなみに、プラスチックという言葉は、【可塑性】という意味で、プラスチック=石油製品 というわけじゃないんですね。
石油から出来たプラスチックもあれば、とうもろこしや生ごみのでんぷんから出来るプラスチックもあるわけです。
植物のでんぷんから出来たプラスチックを生分解性プラスチックと言いますが、ま、略語の好きな私としては、【生プラ】と言う事が多いです。以後、生プラと言うと【生分解性プラスチック】のことだと思ってください。
さて、その生プラ製の魚箱は、最初、加水分解して、そのあとは60度以上の温度があればみるみる微生物によって分解されます。
漁港で出る生ごみ(魚をさばいたあとのアラや内臓など)と一緒にコンポスターに入れると、5時間くらいで魚箱そのものが分解されています。
というようなことを取材してきました。
http://www.jf-miyazaki.jp/
面白かった~~~!!
そして今日は大分県の太平洋セメントという企業を取材しました。
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/
セメント工場って、いろんなものを高温で燃焼させるキルンという炉があって、ここに間伐材や建築廃材などの木質系燃料も入れて燃焼させるんですね。
キルンでの焼却温度は1450度と、かなり高いので、700度で分解してしまうダイオキシンはもちろん、有害物質や病原菌などすべて消滅してしまいます。その焼却灰はセメントの原料になるんだそうです。
建築廃材には塩ビの壁紙や床材も混じっていたりします。
普通に燃やしたら有害物質が出るけど、ここのキルンで焼却すれば、有害物質が出ない上に、灰はセメントの原料になります。釘も混じったりしますが、その鉄分もセメントの原料として使われるんだそうです。
昔は間伐材を煮炊きや暖房に使ったものですが、今はなかなかそういうわけには行かないですね。間伐材をいろんな商品に加工する手間を考えたら、エネルギーとして燃やして煮炊きに使ったり、工場のエネルギー源として考えるのもいい手です。
バイオマスってなんかよくわからないなあと思わずに、紹介したHPも見てくださいね~。よろしく~。